薄毛に関するお悩み
公開日:2018年3月12日
更新日:2019年2月1日

クリニックで失敗しない薄毛・AGA治療!費用や治療薬の効果は?
AGAは自然治癒しないため、適切な治療を受ける必要があります。基本的にAGA専門のクリニックで治療を受けるのが適切ですが、個人で治療薬を購入して治すこともできます。
ですが、個人購入はリスクが大きく、適切な治療方法とはいえません。AGA治療について正しい知識を得た上でAGA治療の選択肢を学び、適切な治療法を選択しましょう。治療方法や治療薬について紹介します。
■AGA治療の選択肢
AGA治療専門クリニック

AGA治療を専門にしているクリニックではAGA患者の体質や年齢などを調査し、最も適した治療を行なってくれます。手探りで行なうよりも有効な治療を受けられるのが特徴です。
クリニックのメリット
クリニックによる治療の最大の魅力は、安全性。AGA治療において一番危険なのは、間違った治療法をしてしまうこと。
素人が薄毛治療をすることにより、改善するどころか逆効果になることも多いです。適切な毛治療を受ける場合は、AGA治療の専門家に診てもらったほうが安全です。
クリニックのデメリット
医師による診療や治療を受けるため、その分だけ費用がかかるのがデメリットです。AGA治療は保険適用外であり、全て実費で支払う必要があります。
気になる費用平均は、診察のほか、内服薬もしくは外用薬を処方により月額で2万円ほど。また、治療のために何ヶ月も通わなければならないケースもあり、総額で10万以上かかることもあります。
AGA治療薬を個人で購入
AGA治療の専門クリニックで用いられるお薬は、個人輸入で購入することができます。保険適用外ですが専門家や医者による診察費などかからないため費用が抑えられるのが特徴です。
個人購入のメリット
専門店でAGA治療薬を購入するため、費用が安いということです。ジェネリック医薬品を購入する場合、1万円前後が相場の薬を半額以下のお値段で購入できます。
そのため、AGA治療にかかる金銭的負担を大幅に下げることができます。なおジェネリック医薬品はクリニックでも処方してもらえます。
個人購入のデメリット
個人輸入の場合、AGA治療薬の知識がないことによってリスクが発生します。
まず、その治療薬が自分にあっているかどうかわからないため、副作用の恐れがあること。 人によっては吐き気や嘔吐などを引き起こしますし、発疹やかぶれが多くなることもあります。
また、自分だけで対策することで本当に効果が見込めるかどうかも不明です。したがって個人で使用するのはあまりオススメできません。
どうしてもAGA治療薬を個人輸入してから使用したい場合は、さまざまなリスクがあるということを自覚し自己責任で購入・使用しましょう。
もちろんAGA治療薬の知識と理解を深めれば副作用のリスクは減らすことができます。しかし、確実に薄毛の悩みを克服したいのであれば、クリニックにいったほうが良いでしょう。
第三の選択肢、育毛サロン
世間では、育毛サロンと呼ばれるサロンがあります。これは血行促進や老廃物除去を行ない、頭皮環境を整えるためのサロンです。
スカルプケア目的ならば効果はあるかもしれませんが、育毛サロンはクリニックではありません。医薬品が使えないため、クリニックほどの効果は期待はできないでしょう。
■AGA治療は失敗するものなのか
AGA治療は必ず成功するものではありません。人によっては失敗してしまうこともあります。なぜ失敗してしまうのか。それは、途中でAGA治療を中断してしまうためです。ここでは、AGA治療が失敗する理由を紹介します。
初期段階で見切りをつけてしまう
一番多いのが、初期段階で諦めてしまう人です。AGA治療は最初の1か月や2か月では効果を実感しにくいです。
AGA治療で効果を実感するのは最短でも3か月目からといわれています。しかし、その前の段階で諦めてしまい、結果、失敗したと思ってしまうのです。
抜け毛が増えたと勘違いしてしまう
AGA治療をしているにも関わらず、抜け毛が出てしまい、自分にはあわないと見切りをつける人もいます。
これは、髪の毛のサイクルを知らない人が陥りがちなミスです。抜け毛はヘアサイクルの関係上絶対に発生します。ヘアサイクルは成長期・停滞期・休止期があり、休止期に差し掛かると些細な事で抜けてしまいます。
そのため、一時的な抜け毛が多く発生してしまうのです。大量の抜け毛が毎月発生する場合はAGA治療を見直す必要がありますが一時的であれば問題ありません。
完全に毛が生えなくなった状態の場合は効果が薄い
薄毛が進行し、ほとんど毛が生えてこなくなった場合、AGA治療をしても回復は難しいとされています。 大体、毛が生えなくなって5年以上経過していると、回復はほぼ不可能ともいわれており、早期治療が重要になります。
治療する箇所で効果は異なる
AGA治療による効果は、髪の毛の箇所によって効く場所・効きにくい場所があります。最も効果が出やすいのは頭頂部であり、効果が出にくいのは生え際です。
そのため、M字型の薄毛や生え際の後退の回復は難しいとされています。そのため、気長な治療が必要になり、途中で諦めてしまう人は少なくありません。
■AGA治療で薄毛を改善するのか

AGA治療で薄毛の改善は期待できますしかし、改善のためにはいくつかポイントをおさえる必要があります。
早期治療が大事
まず大前提として、AGA治療は早期段階で治療するのが最も大事です。早期の段階でAGA治療を行えば、より高い成果も大幅なコスト削減が出来ます。早めの内に治療は終わるため、最終的にかかるコストを抑えることができます。
治療は飲み薬がおすすめ
AGA治療は、スカルプケアよりも内服薬を用いた治療が主になります。使用する薬としては、プロペシアやザガーロ、ミノキシジルタブレットがあります。
プロペシアに含まれる「フィナステリド」や、ザガーロに含まれる「デュタステリド」は脱毛の原因である酵素「5α-リダクターゼ」の発生を阻害します。
ミノキシジルタブレットは、その名の通りミノキシジルが含まれたタブレットです。ミノキシジルは血管を広げ、毛髪に十分な栄養を行き渡らせる効果があります。
しかし、これらは医薬品であり、副作用も確認されています。プロペシアやザガーロはホルモンバランスの乱れや肝機能の障害が起きる恐れがあり、ミノキシジルはむくみや肌荒れといった副作用があります。
それぞれ効果的な治療薬ですが、医師のアドバイスを必ず確認した上で、用法用量を守って服用しましょう。
内服薬以外の治療法
内服薬以外の治療法はメソセラピーやHARG(ハーグ)療法、ノーニードル(ノンニードル)発毛メソセラピーなどがあります。
メソセラピーは発毛、育毛に効果がある成分を、HARG療法では幹細胞から取り出した成長因子を頭皮に直接注入します。これらの費用はクリニックによって異なりますが、1回の相場は5~15万円程度です。
ノーニードル発毛メソセラピーは針ではなく特殊な電圧を頭皮に送り、細胞間を広げる治療法です。細胞間を広げて微小な穴を開け、頭皮に有効成分を送り込みます。他の注入治療と比べて痛みがないのが特徴です。
こちらもクリニックによって費用に差がありますが、1回の相場は5万円~10万円程度です。
■AGA治療に使用される薬の特徴
AGA治療に用いられる薬には様々な種類があります。種類によって使用されている成分や効果、副作用が異なるため、適切な治療を受けるためにも種類や効果を把握しましょう。
AGA治療に使われる主な薬の効果や副作用を紹介します。
また、クリニックごとに値段設定が異なりますが、目安として各治療薬は1か月分が5千円~1万円程度で手に入ります。診療費と合わせると、1万5千円~3万円ほどになります。
ミノキシジル
ミノキシジルの作用は血管を広げて結構を良くする作用があります。それ以外にもミノキシジルには髪の成長を司る毛包に作用し、髪の細胞の増殖やタンパク質の合成を促進します。
副作用は主に、血管の拡張作用によるものです。軽いものでは、血管の拡張によって体温が上昇することによるかゆみや頭痛が挙げられ、重いものだと心臓に負担がかかることがあります。
また、内服薬だと全身に作用するので頭部以外の毛が増える多毛症になることもあります。副作用をなるべく抑えるためにも、負担の少ない外用薬を使用しましょう。
ミノキシジルの発毛メカニズムや効果など、より詳しくはこちらの記事で解説しています。併せてご参照ください。
プロペシア
プロペシアはフィナステリドが主成分のAGA治療薬です。ミノキシジルとは違い、髪に直接作用することはありません。
プロペシアはAGAの元となるDHTの作用を抑制し、ヘアサイクルを正常に戻します。具体的には、5αリダクターゼの発生を抑制し、DHTが作られるのを防ぎます。
DHTは5αリダクターゼとテストステロンが結合することによって生成されるため、5αリダクターゼを抑制することで、ヘアサイクルを正常化できます。
プロペシアはもともと前立腺肥大症の治療に用いられる薬で、服用することで男性器とそれに関係する器官に副作用が発生します。たとえば、軽いものだと頻尿があり、重いものだとED(勃起不全)があります。
プロペシアの発毛メカニズムや副作用など、より詳しくはこちらの記事で解説しています。併せてご参照ください。
知っていますか?フィナステリドの効果と副作用、プロペシアとの違い
ザガーロ
ザガーロは、プロペシアと効果が似ているAGA治療薬です。主な成分はデュタステリドといい、フィナステリドと同じく5αリダクターゼの抑制作用があります。
デュタステリドのほうがフィナステリドよりも抑制力が高く、効果が高いとされています。そのためAGA治療にはザガーロのほうが有効といえますが、デュタステリドは効果が高い分、頻尿やEDのような副作用のリスクも高まります。
副作用によるリスクをできるだけ避けたいのであればプロペシアのほうがおすすめです。
ザガーロの発毛メカニズムや副作用、プロペシアとの違いなど、より詳しくはこちらの記事で解説しています。併せてご参照ください。
AGA治療を始める人必見!ザガーロの効果と副作用 プロペシアとの違い
ミノキシジルタブレット(ミノタブ)
ミノキシジルタブレット(ミノタブ)は有効成分のミノキシジルを含んだ内服薬です。ミノキシジルタブレット(ミノタブ)は外用薬よりも副作用が強いため、服用には慎重な判断が必要です。
つまり医師の指導が不可欠なので、医師の処方を得ずに服用する個人輸入は決して行なわないでください。
ミノキシジルタブレット(ミノタブ)の副作用や、プロペシアとの併用については詳しくこちらで説明しています。併せてご参照ください。
■薄毛に関する都市伝説
ここでは、薄毛に関する都市伝説を検証しています。
皮脂が原因で薄毛になるは本当?
皮脂が多く分泌される人は薄毛になりやすいといわれています。しかし、これは必ずしも正しいというわけではありません。たしかに過剰な皮脂の分泌は脂漏性皮膚炎という皮膚炎を発症しやすくなりますが、皮脂が原因で急激に薄毛になるわけではありません。 薄毛の原因は、男性ホルモンのテストステロンが前述した酵素5α-リダクターゼと合体し、ジヒドロテストステロンというホルモンに変化することが原因です。
テストステロンは髪の毛を濃くする働きがありますが、ジヒドロテストステロンの作用とは異なります。 髪の毛の成長を急速に早め、あっという間に休止期に追い込んでしまいます。そのため、毛は十分な栄養を摂取できず弱々しくなり、抜けやすくなってしまうのです。 また、ジヒドロテストステロンは皮脂を増やす役割もあります。
つまり、皮脂が多いから薄毛になるのではなく、薄毛の原因であるジヒドロテストステロンが活発だから皮脂が多いのです。
自慰行為をすると薄毛になるって本当?
こんな噂を聞いたことがないでしょうか? 「スケベな男性は薄毛になりやすい。」 これは、性欲が強く、男性ホルモンが活発な人はそれが原因で薄毛になりやすいのではないか。という推測から生まれた都市伝説です。 この内容については根拠がありません。
たしかに、薄毛の原因であるジヒドロテストステロンは男性ホルモンが原因で発生します。しかし、性欲が強く、自慰行為をすればテストステロンがジヒドロテストステロンになるという検証結果はありません。つまり、今のところ医学的な根拠はありません。
自慰行為はストレス解消や免疫力向上など健康のためにもメリットはあるので、適度な自慰行為であればむしろ推奨されます。
■正しい治療法を選ぶのが大事
薄毛治療にAGA治療は有効です。しかし、独学で治療を行なうのではなく、専門のクリニックで相談し、治療をするのが最も正解に近い方法です。また、AGA治療は根気も必要であり、すぐに治すのではなく、ゆっくり治すという心構えで取り組むことが大切です。