薄毛に関するお悩み 薄毛に関するお悩み

薄毛に関するお悩み

公開日:2018年6月4日

更新日:2018年9月21日

くせ毛と直毛の違いって?くせ毛は薄毛を引き起こしやすいって本当?-1

くせ毛と直毛の違いって?くせ毛は薄毛を引き起こしやすいって本当?

くせ毛になるメカニズム

髪の毛は、毛髪表面にあるうろこ状のキューティクル細胞と、毛髪内部にある毛髪の約70%の割合を占めている繊維状のコルテックス細胞、そして毛髪中心部のメデュラ細胞で構成されています。このように、髪の毛はサイズが異なる繊維状の組織が階層になっています。
この点、くせ毛は髪の毛を構成している内部構造が直毛と異なります。くせ毛と直毛の内部構造の違いには、以下のようなものがあります。

くせ毛の内部構造

くせ毛は、毛髪内部の外側と内側の構造が異なります。毛髪内部に存在しているコルテックス細胞は、細胞内組織のマクロフィブリルとマイクロフィブリル間充物質で構成されています。さらに、マクロフィブリルはケラチンタンパク質で構成されている中間径フィラメントと結合タンパク質で構成されており、中間径フィラメントがくせ毛に大きく影響しています。くせ毛の中間径フィラメントは、外側にある分が螺旋状に配列しており、内側だと毛髪軸に対してほぼ平行に配列しています。その結果、曲がった形状の毛髪となりくせ毛が発生します。
(出典:ヒトのくせ毛の微細構造

直毛の内部構造

直毛は、名前のとおり真っ直ぐな毛髪です。一般的に、日本人を含む東アジア人には直毛の方が多いといわれています。
(出典:ヒトのくせ毛の微細構造

髪質は、硬く太いのが特徴です。硬くて太い髪質は、コルテックス細胞が太く内部構造の外側と内側に偏りがないのでストレート状態を保つことができます。また、健康的な髪の毛ほど内部の修復力が強く、キューティクル細胞の働きも強いのでパーマがかかりにくいという特徴も持っています。

くせ毛と直毛の内部構造を比較すれば分かるように、髪の毛の約70%を占めているコルテックス細胞が髪質を変化させる影響を与えています。コルテックス細胞の変化は、毛根部分から起こるので断面にするとくせ毛と直毛の内部構造が違うと分かりやすくなります。
毛根を切断した場合、くせ毛の毛根の内部構造は歪んだ形状になっており、一方直毛の毛根の内部構造は正円に近い形でどの部分を切断しても同じ形であることから、内部に大きな違いがあることが明確になっています。

加齢とともにくせ毛がひどくなる?

くせ毛と直毛の違いって?くせ毛は薄毛を引き起こしやすいって本当?-2

くせ毛が発生する原因のひとつに「加齢」があります。毛髪の密度のピークが成人期の20歳~40歳で迎えるといわれており、内部のコルテックス細胞などのタンパク質が十分にある状態です。加えて、成人期は頭皮の筋肉にハリがあり、水分・油分・脂質のバランスがいい状態を保ちやすい時期なので、先天性のくせ毛ではない限り直毛の方が多くなります。しかし、40歳を超えると壮年期を迎え、頭皮の筋肉繊維が少しずつたるみだしハリが無くなっていきます。また、壮年期は老化が進行し始めるので、毛髪内部のタンパク質が流失しだして毛髪の密度が減少していきます。その結果、コルテックス細胞の構造が変化し、うねりのあるくせ毛が加齢とともに増えてくると考えられています。
このように、加齢によるくせ毛は、年齢とともに内部のコルテックス細胞に不均一性が原因であることが分かります。コルテックス細胞の不均一性が起こると毛髪は、不規則に曲がってうねりが目立つ毛髪になると発表しています。
(出典:放射光による毛髪の微細構造解析

柔らかい髪質のくせ毛は薄毛になりやすい!?

幼い頃から柔らかい髪質でくせ毛の場合、将来的に薄毛になりやすいと考えられています。しかし、髪質とAGAには直接的な因果関係はありません。
AGAをはじめとした薄毛の症状が発生する原因は、男性ホルモンの影響を受けやすい頭皮にあるといわれています。したがって、毛根の形が影響している髪質によって薄毛が進行する可能性は低いといえます。そのため、幼い頃から柔らかい髪質でくせ毛という理由だけで薄毛になると断定はできません。
くせ毛の髪質は、毛根の形が歪んでいることで、うねりのある毛髪が伸びてくると考えられている説が有力です。毛根の形が歪んでいても、ヘアケアをしっかりと行っておけばAGAを引き起こすことはないといわれています。

しかし、若い頃は剛毛だったのに加齢とともに柔らかい細いくせ毛になった場合、AGAを発症する可能性が高まります。加齢とともにくせ毛が出てくる原因は、髪の毛を育てる頭皮環境が老化によって悪くなっており、毛髪内部のコルテックスなどのタンパク質が外へ流失しやすくなっていることです。タンパク質が流失すると、髪の毛にうねりが起こりだすと同時に、髪の毛が細くなって抜け毛が起こり、薄毛が進行しやすくなります。

以上のことを踏まえて考えると、「柔らかい髪質のくせ毛は薄毛になりやすい」というのは、老化で頭皮環境が悪くなったことでAGAを引き起こすことが要因だと考えられます。

今後はくせ毛が改善できるようになる?

くせ毛と直毛の違いって?くせ毛は薄毛を引き起こしやすいって本当?-3

日本人のほとんどが直毛といわれていても、くせ毛の方も少ないというわけではありません。くせ毛で悩んでいる方も多くいます。くせ毛で悩んでいる方の中には、縮毛矯正や高温アイロンなどでストレートヘアにし、コンプレックスを解消している場合もあります。しかし、人工的に直毛にすることは、薬剤の化学反応や熱変性を髪の毛に加えるのでダメージを与えていきます。その結果、何度も施術するとダメージが蓄積し、触り心地が悪くなったり、まとまりやツヤが悪くなったりします。また、蓄積されたダメージは薄毛を促す原因にもなります。

そこで現在、ダメージを最小限にしてくせ毛を改善できる技術を考える研究が進められています。くせ毛のメカニズムは、ヒトのくせ毛と似ている羊毛を解析した結果、コルテックス細胞の不均一性が原因だといわれています。
毛髪と羊毛には、2種類のコルテックス細胞が存在しており、この2種類のコルテックス細胞の形状が違うことでうねりのある毛になっています。羊毛は、内部を外側と内側で明確に分離させることができますが、ヒトのくせ毛の内部は分離させることが困難です。しかし、羊毛のようにヒトの毛髪内部を明確に分離させることができれば、外側と内側を詳しく解析することができます。
そして今、羊毛の解析結果やヒトのくせ毛の解析結果で分かっていることを参考に、毛髪内部の偏差に着目した研究を行っています。研究が進んでいけば、コルテックス細胞に作用するくせ毛が改善できる技術を実現できるようになります。この技術が実現されれば、年齢、性別、人種、個人差を問わずどんなくせ毛でも改善できる可能性があることが報告されています。
今後も、くせ毛を改善できる技術の研究は進められていくので、近い将来くせ毛で悩む方がいなくなるかもしれません。
(出典:放射光による毛髪の微細構造解析
(出典:ヒトのくせ毛の微細構造

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