薄毛に関するお悩み
公開日:2018年6月1日
更新日:2018年9月21日

自宅の浴室で簡単にできる!誰にもバレない薄毛対策
入浴が薄毛対策に効果的な3つの理由
入浴が薄毛対策に効果的な理由は、主に3つあります。
1.頭皮の新陳代謝が高まる
髪の毛の成長サイクルは成長期、退行期、休止期の3つのサイクルに分けられます。これをヘアサイクルと呼び、サイクルに合わせて髪の毛は成長や脱毛を繰り返しています。入浴で血流を促進させ、頭皮に良質な栄養を送り届けて新陳代謝を促すことは、規則正しいヘアサイクルを維持する上で大切なことです。看護の現場では、日常的に足湯による健康促進が行われています。足を温めることで血流が促進され、リラックス効果や入眠効果などが実証されているからです。
(出典元:J-STAGE)
2.頭皮の老廃物の排出につながる
毛穴にたまった汚れや皮脂を放置することは、抜け毛や薄毛の原因になります。入浴によって皮膚温が上昇すると、頭皮の毛穴が開きます。これにより毛穴の奥の汚れや皮脂を体外に排出させることができるのです。
3.ストレスの軽減になる
ストレスは抜け毛の原因のひとつです。正しい入浴により、ストレスの軽減が期待できます。湯船に浸かると体に水圧がかかります。この水圧と浮力による作用が、マッサージのような効果をもたらしてくれるのです。さらに水中では浮力が働くため、通常と比べて体重が約10分の1の軽さになります。これにより全身が脱力し、リラックス効果が得られます。これらの作用により体の疲労回復が早まり、ストレスの軽減につながるのです。
浴室でできる薄毛対策の3つのポイント

夏の暑い時期はシャワーだけで済ませる方もいますが、夏はクーラーで体が冷えやすいため、湯船に浸かって全身を温めることをおすすめします。
浴室でできる薄毛対策のポイントを3つご紹介します。
1.湯船の温度
41℃以上の熱いお湯での入浴は、交感神経を活性化させる覚醒作用があります。(出典元:WARMBIZ)
朝の目覚めのタイミングで入浴を行う方は、温度を41℃以上に設定することをおすすめします。一方、就寝前に入浴する場合は40℃以下での入浴がおすすめです。40℃以下の温度での入浴には、副交感神経を優位にさせ、心身をリラックスさせる働きがあります。
(出典元:WARMBIZ)
体の緊張状態をほぐすことによって、スムーズな入眠が期待できます。
2.シャンプーの選び方
シャンプーの目的は、頭皮の毛穴にたまった汚れや皮脂を落とすことです。しかし、洗浄力が強すぎるシャンプーは毛穴の汚れや皮脂を落とすだけでなく、頭皮を傷つける原因になります。シャンプー選びは、薄毛対策には重要な要素です。頭皮によいシャンプーの条件は、アミノ酸系シャンプーであること、天然の界面活性剤を使用していること、ノンシリコンであることの3つです。
アミノ酸系シャンプーにはさまざまな種類があります。ココイルグルタミン酸TEAやラウロイルアスパラギン酸Naなどの成分を使用しているシャンプーは、十分な洗浄力が期待できる上に頭皮への刺激が少ない優しいシャンプーといえます。
界面活性剤には天然系と合成系の2種類があります。石油系の合成界面活性剤は洗浄力が強い一方で、皮脂を落としすぎてかえって皮脂の過剰分泌を招く恐れがあります。頭皮のことを考慮するなら天然系を選ぶのがおすすめです。
シリコンには髪の毛をコーティングし、ツヤを出したり手触りをよくしたりする働きがあります。しかしシリコンは毛穴をふさぎ、正常な髪の毛の新陳代謝を阻害する要因にもなります。薄毛を気にしている方は、ノンシリコンのシャンプーをおすすめします。
3.ユズ湯や入浴剤の活用
ユズ湯には、体を温め湯上り後に湯冷めをしにくくする効果があることが分かっています。日本には冬至にユズ湯に入るという伝統が古くからあります。(出典元:WARMBIZ)
体を温めるだけでなくリラックス効果も期待できるため、ユズの香りに癒されながら、薄毛対策として取り入れてみてはいかがでしょうか。
現在は、さまざまな種類の入浴剤が販売されています。入浴剤で期待できる効果のひとつに、保温効果により体を温めて血流を促進できるというものがあります。例えば、無機塩類系入浴剤や炭酸ガス系入浴剤などが該当します。無機塩類系入浴剤は、塩類が皮膚表面のタンパク質と結合することで膜が形成され、入浴後に体が温まりやすくなるというものです。炭酸ガス系入浴剤は、炭酸ガスが皮膚から吸収されることで血管を拡張し血流がよくなるというものです。
(出典元:WARMBIZ)
正しい頭皮マッサージの方法

手順①
人差し指と中指を耳たぶの前後にあて、ゆっくりと優しく揉みます。2本の指を同時に顎下リンパ節へ向かってスライドさせます。手順②
右手の手のひら全体でうなじの左側を触ります。右手をうなじから左胸に向けて流すように2回さすります。左手でも同じ動作を行います。手順③
親指と人差し指で耳たぶを挟み込み、上下方向に楕円を描くように揉みます。手順④
手順③で耳たぶをつかんだ状態から、耳の外側に向けて耳たぶを引っ張ります。上に向かって引っ張ったり、下に向かって引っ張ったりを繰り返します。手順⑤
指の腹で頭皮をつかみ、円を描くように指を3回まわし、3秒間指圧します。この動作を頭皮全体に行います。手順⑥
人差し指と中指で生え際あたりを圧迫しながら、皮膚を上に向かって引き上げます。もみあげ付近からはじまり、中心付近に向かって同じ動作を繰り返します。手順⑦
両手の中指同士を第一関節あたりで重ねます。額の生え際の中心に中指を置き、圧迫しながら小さな円を描くように頭皮をマッサージします。少し間隔を空けながら、百会に向かって同じようにマッサージを繰り返します。百会とは、両耳の最上端を結んだ線と、眉間から頭の中心を通る線の交点にあるツボのことです。百会を3秒間強めに指圧し、ゆっくり力を抜きながら中指を離します。
手順⑧
五本指をこめかみの生え際にあて、頭皮を引き上げるように、少し強めに圧迫しながら中心へ移動させます。生え際から頭頂部へ、そこから後頭部へ向かって移動させます。この動作を2回繰り返します。手順⑨
両手の指先で頭全体をリズミカルに弾きます(タッピング)。手順⑩
人差し指と中指を後頭部のくぼみにあて、ゆっくりと顎の上げ下げを行います。この動作を3回繰り返します。最後に大きく深呼吸をして終了です。このマッサージの20分後、血流量が施術前よりも20%上昇する効果があることが分かっています。
(出典元:J-STAGE)
時間がないときは足湯でもOK
もしも入浴の時間が取れないなら、足湯もおすすめです。足の皮膚温を上昇させることで、その熱が手や顔などの遠隔部位まで影響し血流を促進する作用があるといわれています。
加えて、足湯は足のむくみ解消にも効果的です。足へ流れた血液を心臓へ戻すには重力に逆らわなければならないため、他の箇所と比べて足は血流が滞りやすくなっています。血流が滞ると足がむくみやすくなりますが、足湯を行うことで血行がよくなるためむくみ解消が期待できます。
足湯の方法は、バケツなどの容器にお湯を入れて足を浸けるだけでOKです。汗をかきすぎると余分なエネルギーを消費してしまうため、まず10分程度から始めてみましょう。手軽にできるのでぜひ試してみてください。