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頭皮の悩み

公開日:2018年7月20日

更新日:2018年9月5日

菌の繁殖で薄毛(ハゲ)になる?生乾きの髪が招く頭皮トラブル

菌の繁殖で薄毛(ハゲ)になる?生乾きの髪が招く頭皮トラブル

「ドライヤーで髪を乾かすと薄毛(ハゲ)になりやすい」という情報がネット上でみられます。また、ドライヤーを使わずに自然に乾かすほうがよいとの意見もあるようです。ですが、自然乾燥させると髪も頭皮も生乾きの状態が続き、様々なトラブルを招くため、むしろ薄毛(ハゲ)のリスクは高まります。

生乾きによりトラブルが起き、薄毛(ハゲ)のリスクが高まる理由について、そして頭皮に悪影響を与えずにドライヤーで髪を乾かす方法についてご説明します。

自然乾燥は薄毛(ハゲ)を招く

髪が生乾きの状態が長く続くと、髪と頭皮の両方に負担がかかります。髪の毛は濡れた状態が続くと、髪を保護する表面層のキューティクルが開きます。キューティクルが開いたままでは、その隙間から髪の内部の水分やタンパク質が放出されて髪が傷みます。また、生乾きのまま寝ると濡れた髪と枕が擦れ、開いた状態のキューティクルが摩擦によりさらに傷つきやすくなります。

菌の繁殖による頭皮へのダメージ

ブラシ

生乾きの頭皮は不衛生であることも問題です。水分が残った頭皮は湿気が多いため、菌が繁殖しやすい状態です。
頭皮にはもともと無数の常在菌が住んでおり、頭皮の余分な皮脂を分解したり、外部からのウイルスの撃退をしたりと頭皮の環境を守るために有益な活動をしています。ですが大量に繁殖した場合、頭皮の状態を著しく悪化させます。

大量に増殖した菌は頭皮に強い刺激を与え、かゆみやフケの元となったり、皮脂の過剰分泌を招いたりします。結果、頭皮は炎症を起こしたり、頭皮の弾力が失われて固くなることで髪が育ちにくくなったりと様々な問題が発生して薄毛(ハゲ)の原因になります。また、菌は繁殖する際に不快な臭いを発し、頭や髪が臭うのも大きな問題です。

髪を自然乾燥させると、生乾きの状態が続くうちに菌が大量に増殖し、頭皮は深刻なダメージを受けます。

頭皮のたくさんの常在菌が

頭皮には20種類以上の常在菌が存在します。その中でも影響力の強いマラセチア菌とアクネ菌について、頭皮に及ぼす影響と、増殖しすぎた場合に頭皮に与える負担について解説します。

マラセチア菌

マラセチア菌は真菌(カビ)の一種です。基本的には無害で、増殖しなければ頭皮に影響はありません。ですが、頭皮が生乾きだったり、マラセチア菌の餌となる皮脂が過剰に分泌されたりしていると大量に繁殖し、強いかゆみやフケを引き起こします。これが元で脂漏性皮膚炎になることもあります。一度皮膚炎になると治療にはかなりの時間を要します。

アクネ菌

アクネ菌は主に毛穴の中に潜む菌です。アクネ菌には頭皮を含めた肌を弱酸性に保つはたらきがあり、肌の健康維持には欠かせない菌です。アクネ菌には善玉菌と悪玉菌があり、悪玉菌が増殖するとニキビの元となります。皮脂が過剰に分泌されていた場合、毛穴が皮脂で塞がれ、その中で悪玉菌は皮脂を餌に増殖していき、毛穴に炎症(ニキビ)を起こします。

頭皮は顔に比べると皮脂腺が多く、さらに汚れも溜まりやすいため、顔よりもニキビができやすい部位です。

頭皮は弱酸性が最も良い環境

人の肌や頭皮は、悪玉菌の増殖を防ぎやすい弱酸性の状態が理想的です。もし、肌がアルカリ性に傾くと悪玉菌が増殖しやすくなり、皮膚炎や頭皮ニキビなどのトラブルが起こりやすくなります。また、常在菌以外にも外部からの菌が住み着き、そして繁殖しやすくなるのも問題です。
アルカリ性に傾いた頭皮を弱酸性に戻す役割を果たすのが、表皮ブドウ球菌です。

頭皮の健康を維持する表皮ブドウ球菌

表皮ブドウ球菌は皮脂を分解する菌なのですが、分解の際に発生するオレイン酸やプロピオン酸が肌を弱酸性にします。肌がアルカリ性に傾いたとしても、表皮ブドウ球菌のはたらきによって、やがて肌は弱酸性に戻ります。

頭皮に適度な量の皮脂があれば、その後も弱酸性の状態は保たれます。ただし、頭皮に皮脂が少なく乾燥していると表皮ブドウ球菌は増殖できなくなり、再びアルカリ性に傾いて、アルカリ性の環境を好む菌が活発化します。アルカリ性の環境を好む菌の多くは肌にトラブルを招く菌で、激しいかゆみや炎症、湿疹が起こる原因になります。

アルカリ性を好む黄色ブドウ球菌による悪影響

黄色ブドウ球菌は表皮ブドウ球菌とは違い、アルカリ性の環境を好む菌です。弱酸性の環境では増殖しないのですが、アルカリ性に傾くと増殖し、かゆみの原因となります。

髪を洗ったあとに自然乾燥させようとして生乾きのとき、頭皮はアルカリ性に傾いている上に湿っていて、黄色ブドウ球菌が増殖しやすく、かゆみを起こしやすい危険な状態です。

髪と頭皮はドライヤーで手早く乾かす

このように、髪を自然乾燥させようとした生乾きの状態は危険ですから、入浴後の髪はドライヤーで早く乾かしましょう。
ただし、ドライヤーを長時間あててると頭皮は乾燥しすぎて、別の理由でかゆみや炎症を引き起こしますし、髪の毛も乾燥により傷みます。正しい髪の乾かし方を知り、実践しましょう。

ドライヤーの使用時間の短縮

髪を傷めず頭皮を乾燥させないためにも、ドライヤーの使用時間はできるだけ短くしましょう。短時間で、適度に髪を乾かすためにはドライヤーの前のタオルドライが必要です。

乾いたタオルを使えば、髪に含まれた水分をかなり拭き取れます。なお、体を拭いたバスタオルを流用すると、すでに湿っているため水分をあまり吸い取れませんし、体の菌がタオルを介して頭皮に付着するおそれがあります。必ず未使用の清潔なタオルを使用してください。

ドライヤーは少し湿り気を残すくらいで使い終える

ドライヤーを使用する際は、髪から20 cmほど離して使用してください。ドライヤーの温風は吹き出し口付近では100度前後もあり、熱で髪を傷めます。20 cmはA4サイズの横幅程度です。A4の紙やノートをイメージすると距離を感覚的につかめるでしょう。

髪が完全に乾ききるまで温風をあてずに、少し湿り気が残るくらいで終わらせます。完全に乾かすと頭皮の過剰な乾燥を招きます。わずかに湿っている程度ならば菌が繁殖するより先に乾きますし、頭皮も乾燥させずに済みます。

生乾きは危険!自然乾燥は避けよう

男性

入浴後の髪を自然乾燥させようとすると、生乾きの状態がさまざまなトラブルを招き、薄毛(ハゲ)のリスクを高めます。洗髪後は頭皮がアルカリ性に傾いており、湿った環境なので黄色ブドウ球菌をはじめとした悪玉菌が繁殖しやすくなるからです。悪玉菌の大量繁殖は頭皮のかゆみやフケなどを引き起こし、抜け毛も発生しやすくなります。

このような状態を避けるためにも、入浴後の髪は清潔なタオルで水分を吸い取り、その後ドライヤーを使って乾かしましょう。ただし、ドライヤーを近づけすぎたり、髪が完全に乾ききるほど温風をあて続けたりすると今度は頭皮の乾燥の原因になり、別の理由で薄毛(ハゲ)のリスクが高まります。
20cm離して使うこと、少し湿ったくらいで使用を止めることで、髪の毛と頭皮は適度に、素早く乾かせます。

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