白髪に関するお悩み
公開日:2018年7月18日
更新日:2019年4月19日

若白髪はこめかみから?若白髪になる2つの原因と解決策
加齢が大きな原因である白髪ですが、20代で白髪が生え始めることもあります。まだずいぶん若いうちから白髪が目立ち始める理由、そして若白髪の解消方法を解説します。
眼精疲労を解消するには目にかかる負担を減らす必要があります。目を温めて休めるのが非常に効果的なので、職場で、ちょっとした小休止のついでにできる眼精疲労の改善法をぜひ試してください。
白髪は通常加齢によって増えるものです。ただ、現代の日常生活は非常に目を酷使し、生活のリズムも崩れやすいため、眼精疲労を招き、やがては目元の血行不良から髪の成長が滞ったり白髪が生えたりといった結果につながります。
とくにPCを長時間使うデスクワークであれば目はかなり疲れており、ストレスも溜まります。ストレスも血行不良を引き起こすものですから、ますます白髪が増える原因になります。
積極的な眼の休息とストレス解消を行ない、白髪予防を心がけましょう。
入浴は身体を温めて血行を改善しながらリラックスしてストレス解消できるのでとてもおすすめの方法です。また、職場でもできる目の温め方、目のストレッチ体操を実践すれば眼精疲労を効果的に緩和できます。目の疲れを解消して目元の血行を改善し、若いうちから増える白髪をストップさせましょう。
人はなぜ年をとると白髪が増えるのか
白髪が生え、増える原因はいくつかありますが、主な原因は加齢です。 毛根にはメラノサイトという細胞があり、メラニン色素を生成しています。髪が生えるときにメラニン色素が入ることで、髪に色がつきます。 なお、メラニン色素には黒と黄色の2種類があり、人種によってそれぞれの生成量が異なります。多くの日本人は黒色メラニンの生成量が多いため、濃い茶色~黒い髪の色をしています。 年をとると身体の機能が衰えますが、メラノサイトのはたらきも低下してメラニン色素を生成できなくなり、メラニン色素が入っていない髪の毛である白髪が伸びます。 また、メラノサイトがメラニン色素を作る上で欠かせない酵素であるチロシナーゼも加齢に伴ってはたらきが低下します。チロシナーゼは血液中のチロシンからできるものなのですが、加齢とともにチロシナーゼのできる量が減っていきます。この時期はおよそ30代後半で、多くの人に白髪が増え始める時期と一致します。 なお、加齢による白髪の増加は栄養不足の影響もあります。栄養と白髪の関係、そして栄養補給による白髪の解消については「簡単!毎日サプリを飲むだけで白髪予防 おすすめの5つの成分と効果」でご案内しています。若白髪が増えるしくみと理由
若いうちから白髪が増えるのはどのような理由で、何が起こっての結果なのでしょうか。 若白髪は多くの場合、おでこやこめかみ付近、生え際周辺の髪から白髪が増え始めます。こめかみ付近から白髪が増えやすいのは、血行不良に陥りやすい部位であることが理由です。 人間の頭部には、側頭部からこめかみにかけて三叉(さんさ)神経という神経が通っています。この神経は脳神経の中でも一番太い神経であり、顔の感覚を脳に伝える役割を持っています。三叉という名前の通り3つに枝分かれしており、それぞれ目・上顎・下顎の方向へ伸びています。視覚情報が脳に伝わるのは三叉神経のはたらきによるものです。 三叉神経は非常に重要な役割を果たす神経であり、常にフル稼働していて、緊張しやすい状況にあります。緊張している神経は収縮し、血流を滞らせます。 一方、毛根の組織は血液を介して運ばれる栄養素を受け取って髪の毛を作っています。メラノサイトも同様です。もし血行不良になると髪の生成、成長に必要な栄養が得られなくなって活動が鈍り、丈夫な髪の毛が成長しなくなったり、メラノサイトのはたらき低下による白髪が生えたりといった現象が起こります。 こめかみが血行不良を起こす原因は主に2つあります。ストレスと若白髪
ストレスはこめかみの白髪発生に大きく関わっています。 こめかみは三叉神経が張り巡らされてた箇所のひとつであり、セロトニンやノルアドレナリンなどの神経伝達物質が直接届く部位でもあります。神経伝達物質が分泌されると、身体に様々な変化が起こります。 たとえば、ストレスを感じたときには神経伝達物質であるコルチゾールが分泌されます。コルチゾールはストレスから身体を守るため、自律神経である交感神経を刺激します。交感神経が活発になることで身体は緊張状態となって脳は覚醒し、ストレスに対する様々な作用が発揮されます。 このように、コルチゾールはストレスに対処する有益な存在なのですが、強いストレスを感じ続けるとコルチゾールも過剰分泌が続き、結果として身体にさまざまな害をもたらします。 コルチゾールが分泌され続けると、交感神経が優位な状態が続き、自律神経のバランスが崩れます。交感神経が優位になり続けることで身体は常に緊張状態となるため、こめかみの血管は常に圧迫され続けます。結果、こめかみ付近は血行不良に陥り、周辺の髪の毛の成長が滞ったり、白髪が生えたりといった症状につながります。眼精疲労と若白髪
三叉神経の中でもとくによく稼働しているのが視神経です。パソコン、テレビやスマートフォンを頻繁に、長い時間観ている人は視神経を酷使しています。画面を見ているとき、人の目は長時間一点に集中している状態で、まばたきの回数が極端に減少します。本来ならば成人男性のまばたきの回数は1分間に20回前後なのですが、画面を集中して見ているときのまばたきの回数は1分間に5回程度まで減ります。 まばたきには目の乾燥を防ぐ他、眼球を洗浄するはたらきがあります。また、画面を集中して見ているとき以外では目の筋肉は緊張状態ではなく、比較的リラックスして休めている状態です。 まばたきが減るほど集中して画面を見ていると目を酷使し、乾燥させることで眼精疲労を起こしやすくなります。 また、画面を凝視して目を酷使すると自律神経の乱れも引き起こします。テレビやパソコンのディスプレイは「ブルーライト」という光を発しています。ブルーライトは目に強い刺激を与えるとされていますし、太陽光にもブルーライトは含まれていることから、ブルーライトを浴びることで脳は「現在の時刻は日中だ」と誤解して覚醒状態になります。たとえば自宅で寝る前にリラックスしようとテレビを観ていても、脳は日中だと勘違いして活発な活動の準備をします。その結果、交感神経が活発になって血管が収縮するため、白髪につながります。お風呂でストレス解消して目を休ませる
白髪の予防・解消のためには、ストレスと眼精疲労の問題を解決する必要があります。効果的なのが入浴です。入浴で得られる効果
なぜ入浴にストレス解消と眼精疲労の回復効果があるのでしょうか。 まず、温かい湯船に浸かることで血管が拡張され、血行が促進します。血行促進によって疲労が回復し、身体がリラックスしやすくなります。 また、湯船の中では浮力の影響で体が浮き上がり、体を支えるための負担がふだんよりずっと減ります。とくに姿勢を保つための腰や背中の筋肉が浮力の影響で休息できるのでリラックスし、緊張がほぐれます。 これら2つの要因により、浴槽にゆっくり浸かる入浴でストレス解消と血行促進の効果を同時に得られます。心身ともにリラックスできて、白髪の予防や改善も望めます。お湯の温度と入浴のタイミングが重要
リラックスと血行改善を期待するのなら、お湯の温度は38度前後に設定してください。ややぬるく感じる温度ですが、長く浸かることで体が温まり、血行も良くなります。 熱すぎるお湯の場合、交感神経が活発になって身体はリラックスとは逆の状態になり、血行も悪化します。 入浴のタイミングとして理想的なのは就寝60~90分前です。人は体温が下がると眠気を感じ、入眠しやすくなります。入浴で上昇した体温は60~90分ほどかけてゆっくりと下がるため、就寝1時間ほど前に入浴して体を温めれば、ちょうど眠気を感じてスムーズに入眠できます。 もちろん、入浴後にテレビやパソコンなどの画面を見ると交感神経が優位になり、脳が覚醒して逆効果になりますから、これらの利用は入浴から就寝までの間は控えましょう。入浴でストレスも解消
入浴を楽しむことでさらなるリラックス効果を得られます。入浴を楽しむ方法は人それぞれの好みもありますので、気になるものを試して、相性がよいものを続けてください。読書
小説や漫画、雑誌など自分の好みの本を入浴しつつ読みましょう。入浴時間を退屈せずに長時間確保できます。 ただし、長時間湯船に浸かっているとのぼせますから、読書しながらの入浴ならば半身浴がおすすめです。浴槽に浸かったときにみぞおちあたりまで来るようにお湯を張って、楽な姿勢で座ります。胸から上はお湯に浸からないことになりますが、長時間の入浴でお湯に浸かっていない上半身も含めた全身が温まります。 また、半身浴はであれば本が濡れたり湿気でふやけたりする心配も軽減します。ブックカバーなどで湿気をガードしつつ換気をすれば湿気によるダメージはかなり抑えられます。ただ、「まったく水の影響を受けない」というわけにはいかないので、大事な本や人から借りた本ではなく、多少は傷んでもよい本を選んでください。音楽
防水の音楽プレイヤーを使用して音楽を聴きながら入浴するのもおすすめです。音楽を楽しみながら、目を閉じて湯船に浸かることで心身とともに目も休めることができます。 リラックス向きの音楽や環境音をあわせて使うと、さらなるリラックス効果を期待できます。雨音や波の音などの環境音は、脳からリラックスできるとされています。 ただ、静かな音や音楽でなければいけない、というわけではありません。ラジオ番組や落語、ドラマCDなどを楽しむのもよいでしょうし、「激しい音楽を聴くとスッキリする」というのであれば好きな音楽をかけるのも良いでしょう。 さらに頭皮マッサージを行なうと、頭皮に直接よい効果をもたらすことを期待できます。「頭皮マッサージで白髪を改善できる?健康的な黒髪を取り戻そう」のページで頭皮マッサージについてご案内していますので、参考にしてください。職場で、仕事中にできる眼精疲労の解消法

おしぼりで目を温める
小さいフェイスタオル、もしくはタオルハンカチを水で濡らしてから軽く絞り、水が滴らない程度に水気を切ります。その後レンジで1~2分温め、内側の高熱な部分は空気に晒して軽くはたくなどして調節します。 温まったタオルを目に乗せて上を向くか、力を入れずに手で押さえて目に当てて目元を温めましょう。PCを見続ける職場であれば、昼休みに限定せず時折目を休めるために実践することをおすすめします。 なお、目を温めるためのアイマスクも市販されています。レンジで温める必要なく発熱するタイプの使い捨てのアイマスクもありますので、職場に電子レンジがない、使えない場合はそれらの商品も活用してください。目の体操で眼精疲労を解消
眼精疲労はまばたきの回数が激減して目の筋肉の緊張が起こった結果の症状です。意識的に目を休ませることで眼精疲労の軽減を期待できます。 目の疲れを取る方法としておすすめなのが「目の体操」です。眼球を動かすだけで目のストレッチ効果を得られ、眼精疲労の予防や症状緩和につながります。目のストレッチ体操の方法・1
- 目を2~3秒ほど、ギュッと強く閉じる。目の周りの筋肉が少し震えるのがわかるくらいの強さで
- 続いて目を強く、2~3秒ほど見開く。
- 1~2の閉じる→開く、を3セット繰り返す
目のストレッチ体操の方法・2
- 両目の視点をできる限り真上に向けて、1秒キープする
- 両目の視点をできる限り真下に1秒向ける。同じ要領で上・下・左・右と動かす
- できる限り端を見ることを意識して、視点をゆっくり、ぐるりと一周動かす
- 3とは逆回転に1周動かす
目の疲れを回復させて白髪を増やす原因を減らそう
