抜け毛に関するお悩み

公開日:2018年3月12日

更新日:2018年7月20日

多すぎる?円形脱毛症の治療法 子供に最適な治療法は

病院で受ける円形脱毛症の正しい治療法 ガイドラインに沿って徹底解説

日本皮膚科学会のガイドライン

現在いくつかの円形脱毛症の治療方法が確認されていますが、いずれの治療法もはっきりと効果を認められているわけではありません。日本皮膚科学会では、各治療法を根拠の有無によって以下の4つに区分けしています。

B:行なうよう勧められるもの
C1:行なっても良いが、充分な根拠がないもの
C2:根拠がないので行なわない方が良いもの
D:行なうべきではないもの
出典:日本皮膚科学会「日本皮膚科学会円形脱毛症診療ガイドライン 2017 年版

少しわかりやすく言うと、BとC1に分類される治療は一定の効果が認められていて、治療方法として採用してよいものです。
C2は根拠がないため勧められてはいませんが、効果があるかもしれない治療法です。あえていえば「したいのならば、してもかまわない」という程度です。
そしてDは、医学的根拠がなく効果も認められていないため、しない方がよいものです。

この4分類に沿って、いくつかの治療法とそのしくみを詳しく見ていきましょう。

B群:行なうよう勧められる治療法

現在最も信頼できる治療法は2種類

B群は現在、日本皮膚科学会で確認されている治療法の中で最も信頼できるものです。B群に分類されている治療法は「 ステロイド局所注射 」と「 局所免疫療法 」の2種類です。それぞれの特徴と注意点を見てみましょう。

ステロイド局所注射


液体の入った2本の注射器

ステロイドは炎症や免疫機能の抑制といった皮膚の病気に対して使用される薬です。円形脱毛症は自己免疫の過剰反応が原因であると考えられているため、ステロイドを脱毛部分に直接注射するこの治療法が選ばれます。ただし、効果の出る範囲が狭いため、広範囲の脱毛症状には向いていません。

また、副作用が強いため適切な副作用のコントロールが必要な治療法です。

局所免疫療法

脱毛している部分に、軽いかぶれを起こす薬を塗る治療法です。円形脱毛症は免疫の異常で起こります。そこで、脱毛部分にあえて弱いかぶれを起こすことで正常な免疫反応を誘発し、過剰な免疫反応を鎮めます。この治療法には年齢制限はありませんが治療できる病院が限られ、また何度も通院が必要です。

C1群:行なっても良いが充分な根拠がない治療法

C1群はB群に比べると臨床試験などの根拠が薄いのですが、一定の効果がある治療法です。B群は高い効果が認められながらも適応範囲がいずれも狭いこともあり、C1群の治療法もよく採用されています。

一部の症例に効果が期待できる治療法

外用薬

現在3つの塗り薬がC1に分類されています。1つ目はステロイド軟膏で、他の皮膚疾患でもよく使用される代表的な塗り薬です。脱毛症の治療に使うステロイドは症状の程度や位置によって複数を使い分ける必要があります。

2つ目の塩化カルプロニウムは、育毛剤にもよく含まれる薬です。臨床試験の根拠は不充分ですが、多くの治療実績があります。副作用として、かゆみやかぶれなどが起こることがあります。3つ目のミノキシジルも育毛剤によく使用される薬で、血管を拡張して育毛を促進します。病院の処方薬ではなく市販の育毛剤なので、他の治療法と組み合わせて使用することが一般的です。

内用薬

飲み薬では、4種類がC1の分類です。ステロイド内服薬は注射や軟膏と同様に高い効果が実証されていますが、成人への使用に限られています。セファランチンはアレルギーを抑え、血流を促進します。根拠は薄いながらも治療実績は多いため、他の治療法と組み合わせて使用されます。副作用として食欲不振が起こることがあります。

抗ヒスタミン剤は、花粉症やアトピー関連の症状に効果を発揮します。処方薬だけではなく、薬局などでも購入できます。グリチルリチン・メチオニン・グリシン複合薬は、アレルギーや炎症を抑えます。副作用は、腹痛・血圧の上昇などです。

その他の治療法

内冷却療法

ドライアイスなどで脱毛部を冷却し、免疫細胞の活動を抑えます。患部にあてるときに痛みがありますが、副作用が少ない治療法です。紫外線療法は紫外線を脱毛部照射し、軽い炎症を起こして過剰な免疫反応を抑える治療法です。広い範囲を治療できますが、皮膚の炎症、水ぶくれなどの副作用があります。

スーパーライザー療法

スーパーライザー療法は赤外線を脱毛部に照射し、脱毛部の炎症を抑えます。この治療法は円形脱毛症だけでなく、筋肉痛や関節の痛みに対しても用いられ、副作用が少ないことが特徴です。そのため、他の治療法と組み合わせて使用されます。

ステロイドパルス療法

ステロイドパルス療法は、短期間にステロイドを大量に投与する治療法です。ステロイドは副作用が強いため、この治療法は成人が対象です。副作用の管理が必要なため、入院して行ないます。

これらの治療の一環として、治療部分を紫外線や衝撃から守るためにかつらやウィッグを使用することがあります。B1群は効果が高い一方で年齢や症状などにより使用できるかどうかの条件が限られています。お子様への治療法は、B1群の治療法にC1群の治療法を組み合わせて行なうこともあります。

次はおすすめできないC2群を確認します。安全な治療を受けるために知っておきましょう。

C2群:おすすめできない治療法

C2群は根拠がなく、また治療効果もあまりないと考えられているものです。

男性医師と看護士

効果が期待できない治療法

漢方薬

漢方薬は上手く使用すれば、ストレスの軽減や血流の改善などで、脱毛症が改善される可能性もあります。ですが円形脱毛症に対する効果の検証があまり行なわれていないため、使用するときは市販薬を安易に選ばず、まずは医師に相談しましょう。

精神安定剤

脱毛範囲が小さくなったという報告もありますが、医学的な根拠は実証されていません。

アンスラリン

タールを含んだ軟膏です。発毛効果がありますが、発がんの可能性があるためおすすめできません。

星状神経節ブロック

のど奥にある神経に麻酔を注射します。自律神経を改善するので脱毛にも効果があるのではないかと言われていますが、検証はされていません。また治療の難易度も高く、おすすめできません。

これらC2群の治療法は効果の検証が不充分であったり、副作用が強すぎたりするので、お子様の治療には使用しない方がよいでしょう。もし使用したいと考えた場合は、自分たちだけで判断せず必ず皮膚科医と相談した上で決めましょう。

最後に、行なうべきではない治療法も確認します。

D群:行なうべきではない治療法

「行なうべきではない」と分類されている治療法は2種類あり、どちらも円形脱毛症の治療・改善については効果が確認されていません。

受けてはいけない治療法

鍼灸治療

鍼灸治療自体は一定の効果を認められているものですが、円形脱毛症の治療に対しては、曖昧な検証報告しかなく治療効果が認められていません。「効果があった」という説もありますが、現時点では根拠の証明がされていません。

分子標的治療

特定の分子がもつ機能を制御する、先進的な治療法です。がんなどの治療に使用されますが、円形脱毛症に関してはまだ効果が認められていません。

以上がD群に分類されている治療法です。検証が不充分であり、円形脱毛症の治療に関しては効果がないと判断されています。円形脱毛症の治療には、他の方法を検討しましょう。

クリニックで治療を受けるメリット

確実に、円形脱毛症の根治を目指すなら、円形脱毛症の治療を専門とするクリニックに相談しましょう。クリニックで受けられる主な治療は、ステロイドの局所注射と局所免疫療法です。どちらも日本皮膚科学会のガイドラインにおけるB群(行なうよう進められるもの)に分類されています。

おすすめのクリニックはメンズヘルスクリニック東京です。ただ単に治療をして終りではなく、円形脱毛症の人が持つ悩みに寄り添い、日常生活で気をつけるべきことを指導します。

・脱毛部分を上手く隠す方法
・日常のストレスを避ける方法
・正しい洗髪の方法
・頭皮にやさしいシャンプーの選び方
・育毛剤の選び方

といったように、頭皮や毛髪のあらゆる悩みに対するアドバイスを行ないます。

まとめ

円形脱毛症の治療で一番大切なこと、それは信頼できる皮膚科の医師に診断してもらうことです。

円形脱毛症は、現在でも原因の完全解明はされておらず、いろいろな治療法が試されている段階です。そのため治療法は効果が認められているものからまったく認められていないものまで数多くあります。これらの中から選ぶには、円形脱毛症治療の知識と経験が豊富な医師でなければならないのです。

とくにお子様の治療の場合、成人の治療よりも副作用などのリスクを慎重に考える必要があります。それぞれの治療方法について、根拠や副作用について知り、専門医と納得いくまで話し合ってから治療を行なっていきましょう。

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