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ミノキシジル大学

公開日: 2019年4月18日

更新日: 2019年4月23日

ミノキシジルとイブプロフェンは併用しても大丈夫なの?相互作用は?

ミノキシジルとイブプロフェンは併用しても大丈夫なの?相互作用は?

解熱鎮痛薬や総合感冒薬に含まれる「イブプロフェン」とミノキシジルの相性は?

「“ミノキシジルとイブプロフェンは併用禁忌”の真相は?」イブプロフェンは、解熱鎮痛薬や総合感冒薬に配合されている成分です。
風邪を引いたときや頭痛のときなどに、イブプロフェンを服用する人も少なくありません。
しかし、「ミノキシジルとイブプロフェンは併用禁忌」という噂を耳にすることもあります。
はたして、ミノキシジルを使用しているとき、イブプロフェンを併用しても大丈夫なのでしょうか?

    (このコラムのポイント)
  • ミノキシジルとイブプロフェンの併用について
  • ミノキシジル外用薬の効果と副作用について
  • ミノキシジル内服薬の副作用について
  • ミノキシジル内服薬と相互作用のある薬剤について
  • イブプロフェンについて
  • イブプロフェンと「併用禁忌」「併用注意」の薬剤について
  • イブプロフェンの副作用について
  • 薬剤の相互作用(飲み合わせ)について

ミノキシジルとイブプロフェンの併用は可能なのか?

「ミノキシジル」はAGA治療薬として、高い評価を得ています。
とはいえ、ミノキシジルは長期間使用することが前提であるため、副作用などにも充分な注意を払いたいものです。

そのような「ミノキシジル」について、ある噂があります。

  • ミノキシジルとイブプロフェンの併用は禁忌。

「イブプロフェロン」には消炎・解熱・鎮痛作用があり、解熱・鎮痛薬や総合感冒薬など、多くのOTC薬(市販薬)などにも利用されています。

もし「ミノキシジルとイブプロフェンは併用禁忌」という噂が本当ならば、たとえば頭痛のときや風邪を引いたときに、うっかり併用してしまう可能性もあります。

ここでは「ミノキシジルとイブプロフェンは併用禁忌」という噂について、その真相を解明します。

発毛効果の高いミノキシジル外用薬

「ミノキシジル」は薬の商品名ではなく、専門用語での“一般名”、つまり成分の名称です。
ミノキシジルを主成分とする医薬品としては、日本でも市販されているAGA治療薬の「ミノキシジル外用薬」がよく知られています。

ミノキシジル外用薬は、使用者の約98%で発毛効果が確認されたという研究データもあり、日本皮膚科学会「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017年版」でも、もっとも推奨度の高いAGA治療法として評価されています。

なお、ミノキシジルについては下記に詳しい記事があります。ぜひ、ご覧ください。

AGA治療薬「ミノキシジル」とは?「」
ミノキシジルっていったい何? その質問の答えがすべてここに「」
ミノキシジルって本当に効果がある? 使い始めて効果が出るまでの期間はどのくらい?「」
ミノキシジルの効果って「育毛?」「発毛?」それとも両方?「」

ミノキシジル外用薬の副作用と使用上の注意

では、ミノキシジル外用薬にはどんな副作用があるのでしょうか?

ミノキシジル外用薬の副作用としては、塗布部分の発疹・発赤、かゆみ、かぶれなどの皮膚症状がもっとも発現しやすいようです。
これらの症状は、溶剤であるアルコール(エタノールやグリセリン)や添加物に対する過敏症状やアレルギーが主な原因のようです。

<ミノキシジル外用薬のおもな副作用>

関係部位 症状
皮膚 頭皮の発疹・発赤、かゆみ、かぶれ、フケ、使用部位の熱感など
精神神経系 頭痛、気が遠くなる、めまい
循環器 胸の痛み、心拍が速くなる
代謝系 原因のわからない急激な体重増加、手足のむくみ

(引用|スカルプD メディカルミノキ5(添付文書)より

では、併用してはいけないような薬剤などはあるでしょうか?

公的な文書には、併用禁忌に指定されている薬剤や物質は書かれていない
ミノキシジル外用薬の添付文書や厚生労働省に提出された臨床データなどから、ミノキシジル外用薬と併用することで人体に影響を与えるような薬剤や物質についての記載を見つけることはできませんでした。

ミノキシジル内服薬の副作用

ミノキシジル内服薬は、米国などで高血圧症治療薬として承認された医薬品です。
発毛作用があることから、日本でもAGA専門クリニックなどで処方される場合もあります。

ミノキシジル内服薬の主作用は、血管拡張作用による血圧降下ですが、おもな副作用として体液の貯留が起きることがあります。
下記の副作用一覧にある「心拍数の増加」「急激な体重増加」「顔・手・足首または腹部(胃のあたり)のむくみや腫脹」「胸部・腕・肩などの痛み」「重度の消化不良の兆候」などは、この体液の貯留によって引き起こされる症状であるといわれています。

<ミノキシジル内服薬の副作用>

  • 心拍数の増加:安静脈拍が20回/分以上増える場合。
  • 急激な体重の増加:服用開始後5ポンド(約2.3kg)以上増えた場合。
  • 顔・手・足首または腹部(胃のあたり)のむくみや腫脹
  • 胸部・腕・肩などの痛み
  • 重度の消化不良の兆候
  • めまい、頭のふらつき、失神
(参照|LONITEN「添付文書」(米国)

なお、ミノキシジルの副作用については下記に詳しい記事があります。ぜひ、ご覧ください。

AGA治療薬「ミノキシジル」の気になるさまざまな副作用とその対策について

ミノキシジル内服薬と併用してはいけない薬剤

ミノキシジル内服薬と併用してはいけない医薬品はあるのでしょうか?

ミノキシジル内服薬「LONITEN(ロニテン)」の添付文書には、「薬物相互作用(drug interactions)」として、下記の医薬品との併用には注意が必要であるとの記載があります。

<ミノキシジル内服薬と相互作用のある薬剤>
1.プロベネシド:痛風治療剤
2.パルブロ酸:抗てんかん剤、躁病・躁状態治療剤、片頭痛治療剤
3.アタザナビル:HIV治療薬
4.グアネチジン:高血圧症治療薬
(参照|LONITEN「添付文書」: HEALTH CANADA(カナダ)

1~3の薬剤をミノキシジルと併用すると、ミノキシジルの作用が強くなる可能性があります。
4は両剤の併用により、起立性低血圧を引き起こす可能性があります。

なお、ミノキシジル内服薬の添付文書では、これ以外の医薬品との併用についての注意書きはありません。

イブプロフェンについて

「イブプロフェン」もやはり医薬品の商品名ではなく、“一般名”です。
イブプロフェンには消炎・鎮痛・解熱作用があり、アスピリンよりも安全な鎮痛剤として1960年代に英国で特許が取得されました。
日本でも「イブ」(エスエス製薬)という商品名の解熱鎮痛薬はじめ、多くの解熱鎮痛薬や総合感冒薬に配合されています。
「イブ」は一般用医薬品(第2類)なので、薬局やドラッグストアで購入することができるため、使用された経験のある方も多いと思います。

イブプロフェンと併用してはいけない薬剤

さて、イブプロフェンには併用してはいけない薬剤があるのでしょうか?
「イブ」やそのほかのイブプロフェン配合の総合感冒薬などの添付文書には、「併用禁忌」や「併用注意」など相互作用に関する記述は見当たりません。
しかし、「イブプロフェン錠」の添付文書には、「併用禁忌」「併用注意」の項目があります。

<イブプロフェン錠:併用禁忌(併用しないこと)>

  • ジドブジンレトロビル
<イブプロフェン錠:併用注意(併用に注意すること)>
  • クマリン系抗凝血剤(ワルファリン)
  • アスピリン製剤(抗血小板剤として投与している場合)
  • 抗凝血剤(ワルファリン等)
  • 抗血小板剤(クロピドグレル等)
  • 選択的セロトニン再取り込み阻害剤(SSRI)(フルボキサミン・パロキセチン等)
  • リチウム製剤(炭酸リチウム)
  • チアジド系利尿薬(ヒドロクロロチアジド)
  • ループ利尿薬(フロセミド)
  • ACE阻害剤(エナラプリル等)
  • β遮断剤(プロプラノロール等)
  • タクロリムス水和物
  • ニューキノロン系抗菌剤(エノキサシン水和物等)
  • メトトレキサート
  • コレスチラミン
  • スルホニル尿素系血糖降下剤(クロルプロパミド・グリベンクラミド等)
  • CYP2C9阻害作用を有する薬剤(ボリコナゾール・フルコナゾール)

このように、イブプロフェンには、「併用禁忌(=いっしょに服用してはいけない薬)」や「併用注意(=いっしょに服用する場合には注意が必要な薬)」の薬剤がいろいろあります。
しかし、このリストの中に「ミノキシジル」は含まれていないようです。

(参照)
エスエス製薬:イブ「添付文書」
武田薬品:イブプロフェン錠「添付文書」

イブプロフェンの副作用

イブプロフェンの「併用禁忌」「併用注意」のリストには、ミノキシジルは含まれていませんでした。
それでは、ミノキシジル内服薬とイブプロフェンを併用しても問題はないのでしょうか?

ここで、イブプロフェンの副作用も確認しておきましょう。
先ほどと同じ「イブプロフェン錠」の添付文書に掲載された副作用のなかに、下記の記載があります。

  • 循環器:血圧上昇、動悸、血圧低下

イブプロフェン錠を服用した場合に、血圧が上昇したり、逆に血圧が低下することがあるようです。

薬剤の相互作用(飲み合わせ)

さて、ここで薬剤の相互作用(飲み合わせ)について、考えてみましょう。
複数の薬を飲んだときに、薬どうしが反応して予想外に強い作用が現れたり、逆に薬が効きにくくなることがあります。
これを「相互作用(飲み合わせ)」といいます。

1.似た成分の薬剤の飲み合わせ
よく似た成分の薬剤をいっしょに飲むと、効き目が強くなりすぎることがあります。

2.代謝(分解)を妨げる薬剤の飲み合わせ
多くの薬剤は肝臓などで代謝(分解)され、適度な濃度となって体内へ送られます。
しかし、片方の薬剤が、もう一方の薬剤の代謝(分解)を妨げると、その薬剤の効き目が強くなりすぎることがあります。

3.相反する作用の薬剤の飲み合わせ
反対の作用を持つ薬剤をいっしょに飲むと、お互いに効き目を消し合ってしまい、効果が得られないことがあります。

このように、添付文書に「併用禁忌」「併用注意」などの記載がない薬剤どうしでも、注意が必要な場合があるのですね。

(参照|オムロン:気をつけたい「薬の飲み合わせ」

ミノキシジル内服薬とイブプロフェンの相互作用は?

ミノキシジル内服薬とイブプロフェンの相互作用は?

イブプロフェンの副作用で、血圧が低下する可能性があることが分かりました。
前述の通り、ミノキシジル内服薬にも血圧降下作用があります。

ミノキシジル内服薬とイブプロフェンを併用した場合、両方の薬剤の血圧低下作用が重なって、過剰作用が発現する可能性は否定できません。
したがって、「併用禁忌」とはいえないものの、服用するときには注意が必要でしょう。

一方、ミノキシジル外用薬では、イブプロフェンと併用してもさほど問題はないと思われます。
「ミノキシジルとイブプロフェンは併用禁忌」というのは、少し大げさな表現のようですが、ミノキシジル内服薬を服用している場合には、少し気をつけた方がよいかもしれません。

ミノキシジルにもいろいろあるから賢く選択しよう

ミノキシジル内服薬を服用している場合、イブプロフェンに限らず、ほかの薬剤と併用したい場合には、AGA専門クリニックの医師や薬剤師と相談をした方が安全でしょう。

ミノキシジル外用薬では、ほかの内服薬を併用してもさほど問題はないようです。

AGA治療薬にもいろいろな種類があり、一長一短があります。
それぞれの薬剤の特徴を知って、ご自身のライフスタイルにあった治療法を賢く選択したいものです。
そのためには、AGA専門クリニックの医師や薬剤師のアドバイスを利用するのも1つの方法かもしれません。

【まとめ】

AGA治療薬として定評のある「ミノキシジル」と、解熱鎮痛薬や総合感冒薬に配合されている「イブプロフェン」の相互作用について、ご理解いただけたでしょうか。

ミノキシジル内服薬とイブプロフェンの併用は「併用禁忌」とまではいえないまでも、血圧が低下しすぎる可能性があるようです。
解熱鎮痛薬や総合感冒薬を服用する場合には、イブプロフェンが配合されていないものを選択した方が無難かもしれません。
一方、ミノキシジル外用薬では、さほど心配する必要もないようです。

薬は正しく使ってこそ、正しい効果が得られるものです。焦らず、慌てず、ミノキシジルと末永くつきあっていきましょう。

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