ミノキシジル大学

公開日:2018年8月3日

更新日:2018年10月23日

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ミノタブとプロペシアは違う!?併用して問題ない?

ミノキシジルの内服薬「ミノキシジルタブレット」とフィナステリドを有効成分とした「プロペシア」の作用、効果、副作用などをご存知ですか?プロペシアは女性にも使える?ミノキシジルタブレット(通称ミノタブ)は副作用を気にせず飲んでも大丈夫?授乳中や、妊娠中も使えるかなど、ミノキシジルとプロペシア(フィナステリド)についてお話しします。

  • ミノタブとプロペシアの効果の違い
  • ミノタブとプロペシアの副作用
  • 女性はミノキシジルとプロペシアを使ってもいい?
  • ミノタブとプロペシアを併用したい
  • ミノタブと外用薬のミノキシジルは何が違うか
  • ミノタブはプロペシアと併用可能。でも副作用が大きい

ミノタブとプロペシアの効果の違い

まずは、AGA治療に用いるミノタブとプロペシア(MSD社が製造販売しているAGA治療薬の商品名)の違いを知っておきましょう。

ミノタブ・ミノキシジル外用薬の効果

ミノタブは、ミノキシジルタブレットの略で「ミノキシジル」という有効成分の内服薬のことを指します。 ミノキシジルには外用薬もあり、患部に塗って使うことから、こちらは通称「塗りミノ」と呼ばれています。

ミノキシジルには、血管を拡張する作用があります。この血管が拡張することにより、血流が良くなり、血液が届ける栄養が増えます。
発毛を促すには、髪の毛の元である毛母細胞に栄養分が必要不可欠です。ミノキシジルで血管が拡張し、毛乳頭細胞へ送る血液と栄養分が増えることによって、毛母細胞が活性化、薄毛を改善・発毛効果が得られるのです。

また、ミノキシジルには直接毛母細胞の成長を促す働きがあることもわかっています。
血管を拡張して頭皮の毛根へ栄養を届ける作用と、髪の毛の元である毛母細胞の働きを活性化する二つの作用によって、ミノキシジルは発毛を促すのです。

ここでお伝えしておかなければならないのは、この「ミノタブ」(ミノキシジルの内服薬)には、強い副作用がある、ということです。
日本皮膚科学会の作成している「男性および女性男性型脱毛症治療ガイドライン」では、さまざまな治療薬の有効性について審査、それぞれの推奨度として評価しています。そのなかで、ミノタブは「推奨度D:(内服を)行わないよう勧める」になっています。
ミノタブには強い副作用があり、副作用と得られる効果とのバランスが見合わないことから、このような評価になっているのです。

しかし、それとは反対にミノキシジルの外用薬は「推奨度A:行うよう強く進める」になっています。
内服薬のミノタブと比べて副作用のリスクが少なく、また、育毛剤発毛剤に使われる成分の中でも、唯一発毛効果があるためです。

ミノタブの副作用の具体的な内容については後述いたしますが、そのことを念頭に置いて、続きをお読みください。

プロペシアの効果

一方、プロペシアは、フィナステリドという成分が作用します。

男性ホルモンの「テストステロン」は、前頭部と頭頂部に多く存在している「5αリダクターゼ」と呼ばれる酵素と結びつくことで、より強力な作用をする男性ホルモン「ジヒドロテストステロン(DHT)」を産生します。
このDHTは、成長期には筋肉骨格を形成し、男性機能や、行動力や記憶力を向上させるなどの働きがありますが、髪の毛を作る毛母細胞の活動を抑制する作用も持っています。

活動を抑制された毛母細胞は、髪の毛を作り成長させることができなくなり、細く短い毛のまま毛が抜けるなどの薄毛の症状を引き起こしますが、DHTの毛母細胞の抑制作用が続くと症状が進行し、やがて毛母細胞自体が死滅してしまうのです。

フィナステリドは、この5αリダクターゼを阻害することで、脱毛を防止し、薄毛の進行を遅らせます。

このように、ミノタブ・ミノキシジル外用薬は発毛を促し、プロペシアは抜け毛を減らすことでAGAの症状を改善します。同じAGA治療薬でもアプローチの仕方が異なるものなのです。

ミノタブの本来の役目

ミノタブはAGA治療用に開発された薬ではなかったというのをご存じですか? ミノキシジル、もともと高血圧の治療薬でした。しかし、服用した患者さんから多毛症(一時的に生える毛が増える症状のこと)の副作用があったことから、AGA治療薬として使われるようになりました。

現在でも、内服薬のミノキシジル(ミノキシジルタブレット)は高血圧症の治療薬として製造販売されているのみで、AGA治療用にミノキシジルタブレットを認可している国はありません。AGA治療薬として認可されているのは、外用薬のミノキシジル、塗り薬だけです。

これにはミノキシジルの血管拡張剤としての薬効からくる副作用が理由です。 次はその副作用についてご説明します。

ミノタブとプロペシアの副作用

効果のある薬は副作用も?ここでは、ミノタブとプロペシアの副作用について紹介します。

ミノタブの副作用

ミノタブの副作用は、体中の毛が濃くなる多毛症だけではありません。ほかにも、

  • 血圧の低下
  • 心拍数の増加
  • むくみ
  • めまい、頭痛、息切れ、動悸
  • 吐き気、嘔吐
  • 催奇形性
  • 白血球減少症、血小板減少症
  • 心筋障害、心タンポナーゼ

などが副作用として現れる恐れがあります。
また、動機や息切れといった心臓への負担も大きな副作用のひとつです。
ミノタブで血管が拡張されると血圧が下がりますが、心臓は体内の酸素濃度を維持するために心拍数を上げます。そしてこれらの副作用を発症させるのです。

プロペシアの副作用

プロペシアの副作用は、肝臓に負担を与えるほかに、男性機能に影響し、性欲減退や精子減少、EDやうつ症状が確認されています。
これは、プロペシアに含まれている成分のフィナステリドによって、5αリダクターゼがテストステロンをDHTに変えるのを抑制し、ホルモンバランスが乱れる可能性がありますが、副作用とのはっきりとした関係、症状の原因は明確にされていません。
しかし、症状が出る確率が顕著で圧倒的に多いとも言えないため、代表的な副作用に挙げられるものではないようです。

女性はAGA治療薬を使ってもいい?

AGAになるのは、男性だけではありません。女性もFAGA(女性男性型脱毛症)と呼ばれるAGAの一種に悩まされる人は多くいます。女性の場合、AGA治療にミノキシジルを使用しても問題ありませんが、プロペシアの使用は禁止されています。理由は、服用してもAGA治療の効果が期待できないだけではなく、妊娠している場合は、胎児への影響が懸念されるからです。

もし、妊娠中の女性がプロペシアを服用すると、その働きで胎児の生殖器の発育に悪影響を与える恐れがあります。
そのため、FAGAの治療においてプロペシアの使用を避ける必要があります。

ミノタブ・ミノキシジル外用薬とプロペシアの併用は可能か?

AGA治療において、ミノタブとプロペシアの併用は可能かどうか。ここでは効果と危険性について紹介します。

ミノタブ・ミノキシジル外用薬とプロペシアの併用は効果アリ!

結論からいうと、ミノタブ・ミノキシジル外用薬とプロペシアの併用は薄毛治療において高い効果が期待できます。

ミノキシジルは頭皮の血流を増やし、毛母細胞を活性化する働き、プロペシアは脱毛を進行する酵素の働きを抑制します。
「ミノキシジルで育毛・発毛」、「プロペシアで抜け毛予防、薄毛進行予防」、この異なるアプローチを組み合わせることで、AGA・薄毛治療に効果があるのです。

ミノタブとプロペシアの副作用を考える

ミノキシジル外用薬とプロペシアの併用は、たしかに薄毛治療効果が高いと言われています。

しかし、ミノタブの場合はミノキシジル外用薬のようにはいきません。
日本では承認されていないミノタブや、日本では流通していない、海外の安価なプロペシアのジェネリック薬品を、個人輸入代行業者などを利用し、これらを使用することは推奨できません。

個人輸入で販売されている治療薬は、安全や品質の保証がないことも不安材料ではありますが、そもそも医薬品の個人輸入代行は法律で規制されているのです。

効果や体への影響、副作用の観察や、投薬の指導もない状況で、保証のない医薬品を使うのは、とても危険なことです。まず手を出さないほうが身のためです。

それでもミノタブとプロペシアを併用したい

プロペシアとミノタブを併用するのであれば、専門クリニックで診断を受け、適切な治療薬の処方してもらう他ないでしょう。AGAの治療というのは、治療薬を飲めばすぐに解決するというものではありません。少なくとも、効果を実感できるまで3ヵ月以上の期間がかかります。その間、診断によって効果が出ているかいないかを確認し、医師が薬の量を調整します。

この「調整する」という作業は、専門の医師でないと見極めが難しく、特にミノタブとプロペシアを併用する場合は、分量と副作用のことも考慮しないといけません。安全かつ確実にAGA治療を成功させるためには、専門のクリニックへ通い、じっくりと向き合う時間と努力も必要でしょう。

ミノタブは副作用が気になる?そんな人には外用薬のミノキシジルがおすすめ!

AGA治療でミノタブを使うことになったけど、副作用が怖いという人は多いです。そんな時は、副作用がミノタブより少ない、外用薬のミノキシジルがおすすめです。
先ほども触れましたが、ミノタブの服用は「推奨度D」なのに対し、ミノキシジル外用薬は「推奨度A」です。

次は、ミノキシジルの外用薬について考えてみましょう。

外用薬のミノキシジルゲルとは

外用薬のミノキシジルは通称「塗りミノ」と呼ばれます。その名の通りミノキシジルを直接頭皮に外用薬のことです。内服薬タブレット(錠剤)であるミノタブとはどう違うのでしょうか。

ミノタブと外用薬のミノキシジルは何が違うか

ミノキシジルゲルを使用するメリットは、何といっても副作用の少なさです。
内服薬は、服用した後に消化器官を経由してから有効成分が発揮されます。そのため、副作用が身体全体に現れやすくなります。

一方、外用薬である塗りミノの場合、消化器官を経由せず直接患部に作用します。そのため、副作用が影響する箇所を大幅に抑えることができるのです。治療効果で比較すると、内服薬のほうが高いことが分かっていますが外用薬の塗りミノの方が副作用が少ないことは、治療を続ける上で大きなメリットであると言えるのではないでしょうか。

ミノキシジルについては、「ミノキシジルっていったい何? その質問の答えがすべてここに」にも詳しくご説明していますので、よろしければお読み下さい。

ミノタブはプロペシアと併用可能だが、副作用が大きい

ミノタブはプロペシアと併用可能だが、副作用が大きい

男性のAGA治療に限り、ミノタブとプロペシアの併用は可能です。この2つの併用により、効果的に治療を行えるでしょう。しかし、その分副作用も大きくなるため、個人の判断で併用するのはおすすめできません。 もし併用するのであれば、医師の診断と指導の元、用法・用量を守って使用しましょう。そして、継続して使うことを考えたら、副作用のより少ない外用薬の塗りミノが安心安全と言えるでしょう。

リスクを大幅に減らせて、長い期間、不安やストレスにならない手軽な外用薬なら、AGA治療薬の効果も結果的に高くなるはずです。

ただし、副作用のリスクを考えた上で既往症や持病がある場合、副作用によって悪化する可能性は0ではありません。治療薬の併用する際は、必ず医師の判断を仰ぎ、副作用のリスクを最小限にしておきましょう。

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