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公開日: 2018年7月18日

更新日: 2018年10月14日

一般的な育毛剤より効果的なミノキシジル配合発毛剤には副作用があるのか?

一般的な育毛剤より効果的なミノキシジル配合発毛剤には副作用があるのか?

 
 
 
 
ミノキシジルの効果で育毛剤としても発毛剤としても期待できる、ミノキシジル配合発毛剤。でも副作用も気になります。ミノキシジルの効果は日本皮膚科学会がお墨付きを与えるほどですが、副作用があることも事実。ミノキシジルの副作用について解説するとともに、ミノキシジル配合発毛剤と永く、賢く付き合う方法を伝授します。
 
ミノキシジル発毛剤は副作用を理解してこそ、永く、賢く付き合える
「育毛剤」と「発毛剤」の違いをご存知ですか?「ミノキシジル外用」。育毛と発毛についてはほかの育毛剤と比べても効果的なことが科学的にも検証され、日本皮膚科学会も、AGA治療法として最も評価の高い「推奨度A:行うよう強く勧める」に分類しています。しかし効果のある薬には副作用をともなう場合があることも事実。ミノキシジルの副作用を理解したうえで、ミノキシジルと永く賢く付き合う方法を解説します。
(このコラムのポイント)
  • ミノキシジル配合発毛剤には副作用があるのか?
  • ミノキシジル配合発毛剤の副作用を知る前に/「発毛」と「育毛」の違いって何?
  • 育毛剤より発毛剤。ミノキシジルには外用薬と内服薬がある
  • 育毛剤より効果的な「ミノタブ」(内服薬)の副作用について
  • 育毛剤より効果的な「塗りミノ」(外用薬)の副作用について

ミノキシジル配合発毛剤には副作用があるのか?

発毛剤・育毛剤として注目を集めている「ミノキシジル」。これは、発毛剤としては現在、国内で唯一認可されている成分の名称です。

日本皮膚科学会は、脱毛症治療に関するガイドラインを作成しています。「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版」(※1)ではさまざまな治療法の推奨度を5段階で評価していますが、「ミノキシジル外用」は最も評価の高い「推奨度A:行うよう強く勧める」に分類しています。つまり、AGA(男性型脱毛症)の治療に、ミノキシジル配合発毛剤を外用薬(塗り薬)として用いることを、強く勧めているのです。

しかし、ミノキシジル配合発毛剤の育毛・発毛効果は12週間後からじわじわと現れはじめるもので、4〜6か月以上使用しないと、その効果を実感することができない場合がほとんどです。

長く使い続けるからこそ気になるのが、ミノキシジル配合発毛剤の副作用のこと。

ミノキシジル配合発毛剤には、副作用はないのでしょうか?
ズバリ、結論を言うと、ミノキシジル配合発毛剤に副作用はあります。

ときには、その副作用のために、ミノキシジル配合発毛剤の使用を諦めざる得ない場合もあります。しかし、あるミノキシジル配合発毛剤(5%ミノキシジル製剤)を用いた臨床データでは、副作用の発現率は市販後調査資料では(どのデータからの結果か記載した方が良いと思います)8.82%程度で、重篤な症状は確認されませんでした。

ここでは、ミノキシジル配合発毛剤の副作用について解説するとともに、ミノキシジル配合発毛剤と長く付き合う方法を伝授します。
(※1 参照 https://www.dermatol.or.jp/uploads/uploads/files/AGA_GL2017.pdf

ミノキシジル配合発毛剤の副作用を知る前に/「発毛」と「育毛」の違いって何?
ところで、「発毛」と「育毛」の違いをご存じですか?

「え? ほとんど同じ意味ではないの?」と思った方も少なくないかも。確かに日常会話では、「発毛」も「育毛」もどちらも「毛髪が生えること」という意味で使っている方がほとんどかもしれません。しかし、「医薬品」としては、「発毛」と「育毛」とでは、まったく違う意味を持っています。

日本の薬機法では、治療や健康維持・美容などを目的としたスキンケア用品は、「医薬品」「医薬部外品」「化粧品」に分類されます。これらの製造・販売には、いずれも厚生労働省の認可が必要で、化粧品よりも医薬部外品の方が、医薬部外品よりも医薬品の方が、それぞれより厳しい審査が必要とされています。一方、こうした認可を受けていないものは、「美容雑貨」や「健康雑貨」に分類されます。

では、発毛剤や育毛剤はどのように分類されるのでしょうか。

育毛剤とは

・分類:医薬部外品または化粧品。
・効果:発毛促進・育毛・脱毛の予防など。

発毛剤とは

・分類:医薬品。
・効果:発毛・育毛・脱毛の予防。

つまり「発毛剤」には「発毛効果」が謳われていますが、「育毛剤」は「発毛促進」と記載されています。
ここでいう「発毛効果」とは、新しく毛髪を生やすこと。
一方、「発毛促進」とは、新しい毛髪が生えるのを「補助する」こと。
発毛と育毛は一見同じようですが、薬効は大きく違いますね。

ちなみに、「育毛効果」とは、いま生えている毛髪を丈夫に育てることで、「脱毛の予防効果」とは、いま生えている毛髪を抜けにくくする効果のことです。

ミノキシジル配合発毛剤の副作用を知る前に/「発毛」と「育毛」の違いって何?

育毛剤より効果的なミノキシジルには外用薬と内服薬がある

このように、育毛剤では、まだ毛髪が残っている部位の毛髪を元気にすることはできても、すでに毛髪が生えていない部位の発毛を復活させることは期待薄ということですね。ある意味、育毛剤よりも発毛剤の方が、より効果的ということです。

さて、冒頭にも書きましたが、ミノキシジル外用薬(塗り薬)は、「発毛剤」として厚生労働省の認可を受けている「医薬品」です。

前述の通り、ミノキシジル配合発毛剤には副作用がありますが、それは医薬品ではない育毛剤に比べて効果的であることの代償でもあります。また、医薬品はその承認を得るために、医薬部外品や化粧品よりもかなり詳しい臨床試験を行わなければなりません。そのため、医薬部外品や化粧品よりも副作用が認知されやすいという面もあります。

いずれにしろ、どんな場合にどのような副作用が起きて、その場合はどのような対策を取ればいいのかが医学的に解明されているため、安心して使用できるともいえますね。

さて、そんなミノキシジルですが、外用薬(塗り薬)だけでなく、内服薬(飲み薬)もあります。

じつは、ミノキシジルは発毛剤・育毛剤として研究開発されたものではなく、1979年に米国で高血圧治療薬(経口降圧剤)として承認を受けた薬です。一方、臨床試験でいくつかの副作用も確認されていましたが、そのなかに「多毛」がありました。つまりミノキシジルを長期間服用すると、頭髪や体毛が濃くなるというのです。

この発毛を主作用として発毛剤の製品開発を行い、1988年にFDA(アメリカ食品医薬局)で外用薬(塗り薬)として承認を受けました。日本でも、1999年に一般用医薬品として承認を受けています。

なお、米国ではミノキシジルの内服薬(飲み薬)も製品化されています。

育毛剤より効果的な「ミノタブ」(内服薬)の副作用について

内服タイプのミノキシジルは、ミノキシジル・タブレット(錠剤)を略して、「ミノタブ」とも呼ばれています。

ミノタブ(内服薬)には、1錠に含まれる成分が2.5mgや5mg、10mgのものがあります。また、米国製だけでなく、ジェネリック薬品(後発薬)はインドやフィリピンなどでも製造されています。

このミノタブ(内服薬)には、前述の多毛以外にも副作用が確認されています。たとえば、血圧低下、めまい、動悸、ふらつき、むくみなどの全身症状が主なものです。
高血圧症の治療に使われていた血圧降下剤としての効能が、発毛治療では逆に副作用として現れていると考えられますが、循環器系の疾患の既往症がある場合や、加療中の人は服用の前に医師に相談するようにしましょう。
また、副作用と思われる症状が出たら、一度服用をやめて、かかりつけの医師やミノタブ(内服薬)の処方を受けている頭髪治療専門クリニックに相談するようにしましょう。

育毛剤より効果的な「塗りミノ」(外用薬)の副作用について
ミノキシジル内服薬を「ミノタブ」と呼ぶのに対して、ミノキシジル外用薬(塗り薬)は「塗りミノ」と呼ばれます。

「塗りミノ(外用薬)」は、グリセリンやアルコールなどの溶剤にミノキシジル成分が配合されたローションで、ミノキシジル含有量が1〜15%までさまざまなタイプのものが、国内外のメーカーによって製品化されています。

「塗りミノ(外用薬)」について、日本皮膚科学会のガイドラインはミノキシジル外用薬の「有害事象」として、掻痒(そうよう)、紅斑(こうはん)、落屑(らくせつ)、毛包炎、接触皮膚炎、顔面の多毛などを挙げています。「掻痒」とはかゆみのこと、「紅斑」は皮膚が赤くなること、「落屑」とはフケが出ることです。

そのほかに、頭痛、めまい、胸の痛み、心拍数増加、手足のむくみ、体重増加なども報告されていますが、発現率は前述の通り8%台です。

8%というと一見少ないようにも思えますが、100人のうち8〜9人になんらかの副作用が現れる可能性もあるということなので、手放しで喜ぶことはできません。使用する前に既往症や加療中の疾患についての相談を含め、薬剤師や医師の説明、指導を受けて、きちんと用法容量を守れば、副作用が出る可能性も低く抑えることができます。

また、万が一そういった症状が現れた場合も、前述の機関へ相談することで、適切な指導、処置を受けることができるでしょう。

いずれにしろ、ミノキシジル配合発毛剤との付き合いは、永いものになります。副作用も含めて、そのパワフルな効果をきちんと理解して、賢く使う(wise use)ことが大切です。

もし、心配や疑問などがある場合は、AGAクリニックなどで医師に相談しながら、AGA治療を続けていきましょう。

ミノキシジルのメカニズム、使い方などについて詳しく書かれた記事があります。
よろしければそちらもお読みください。

育毛剤よりパワフルな「塗りミノ」(外用薬)の副作用について

【まとめ】

日本で唯一発毛効果が承認されている塗り薬・ミノキシジル、その正しい使用法とその効果について、ご理解いただけたでしょうか。

一般的な育毛剤よりもパワフルなミノキシジル配合外用薬には副作用があること、その副作用を理解したうえで賢く利用することが大切です。

薬は正しく使ってこそ、正しい効果が得られるものです。焦らず、慌てず、ミノキシジルと末永くつきあっていきましょう。

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