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ミノキシジル大学

公開日:2018年4月20日

更新日:2018年7月30日

ミノキシジルの副作用と期間の相関関係は!?

ミノキシジルの副作用と期間の相関関係は!?

ミノキシジルを使用することでやっぱり気になるのは、副作用とその期間です。若い頃はフサフサしている頭髪も、年齢を重ねると少しずつ薄毛や脱毛が気になりますが、それとともに薬を使う人も多くなってきました。使う頻度や期間が長くなることによる副作用の違いはあるのでしょうか。この記事では、ミノキシジルの副作用とその期間について学びましょう。

このコラムのポイント

  • ・髪の毛の育つ周期「ヘアサイクル」について
  • ・薄毛治療薬には「フィナステリド」、「デュタステリド」と「ミノキシジル」を主成分とするものなどがある
  • ・「フィナステリド」、「デュタステリド」を主成分とするAGA専門の治療薬
  • ・ミノキシジルの血管拡張作用で薄毛を治療する
  • ・ミノキシジルにはさまざまな副作用リスクがある
  • ・ミノキシジルには、内服薬と外用薬がある
  • ・ミノキシジルの内服薬の、日本での製造販売について
  • ・副作用リスクは、ミノキシジル内服薬より外用薬の方が低い
  • ・使用期間中は、常にミノキシジルの副作用に注意する
  • ・ミノキシジルの使用期間中、副作用が心配なときは医師に相談しよう

ミノキシジルの副作用と期間を知る前に「薄毛のメカニズム」を理解しよう

薄毛の治療薬として大きな実績を誇るミノキシジル。高い治療効果が期待されるからこそ、副作用を心配する人がいるのも仕方のないことでしょう。

ここでは、ミノキシジルやその副作用を説明する前に、薄毛のメカニズムを理解しましょう。

髪の毛の生え変わる周期のことを「ヘアサイクル」と言います。私たち人間の髪の毛は、毛根部分にある毛母細胞が細胞分裂をして育っていきます。その期間は2年〜6年ほどで、この「成長期」を過ぎると、胞分裂が停止する「退行期」になり、そして最後に髪が抜け落ちる「休止期」に入ります。抜け落ちた毛穴からは再び新しい毛が生えてきます。

人の毛は、毎日100本ほど抜け落ちます。しかし毎日、同じくらいの髪の毛が新しく生えてくるので、毛量が減らないのです。

しかし、加齢に伴うAGA(男性型脱毛症)や女性のホルモンバランスの乱れといったトラブルが起きると、ヘアサイクルの循環が停滞します。生える髪の毛よりも、抜け落ちる髪の毛の方が多くなり、その結果、徐々に薄毛が進行していくのです。

 

ミノキシジルの副作用と期間の前に/ヘアサイクルで頭髪は少しずつ入れ替わっている
 

 

薄毛の治療薬にはミノキシジル以外にどんなものがあるの?副作用は?

「薄毛や脱毛は治らない」と言われていた昔とはうって変わって、現在では、薄毛や脱毛治療に効果が期待される薬が各種登場しています。

薄毛の治療薬として有名な薬としては、「フィナステリド」と「デュタステリド」という成分を主としたもの、そして「ミノキシジル」の3つが挙げられます。このうちフィナステリドとデュタステリドを主成分としたものは、AGAの治療薬として知られています。

AGAは、男性ホルモンのテストステロンが、5αリダクターゼという酵素と結合することで、ジヒドロテストステロンという強い作用を持つ男性ホルモンに変化。このジヒドロテストステロンが、髪の毛を作り出す毛乳頭のはたらきを抑制することから、薄毛が進行するという症状です。

フィナステリドとデュタステリドは、5αリダクターゼのはたらきを弱めることでジヒドロテストステロンの生成を防ぎ、毛乳頭を守ります。つまり、フィナステリドとデュタステリドを主成分とした薬は、AGAの専用薬と言っても差し支えありません。

フィナステリド、デュタステリドともに効果が高い分、副作用のリスクもあります。発疹や肝機能障害、性欲の減退、抑うつ症状などが副作用として報告されています。専門的な医師による適切な使用を前提にしないと、副作用に悩まされる可能性があります。

フィナステリドとデュタステリドに対して、ミノキシジルは5αリダクターゼを攻撃することはありません。次の項目では、ミノキシジルがどうして薄毛治療に効果があるのかを見ていきましょう。

 

どうしてミノキシジルは薄毛治療に効果があるのか?

実は、元々ミノキシジルは高血圧の治療剤として開発された薬でした。ミノキシジルには血管を拡張させるはたらきがあります。水道管の管を広げると、水流は弱まり、水圧が下がります。それと同じ原理で、血管を拡げることで血圧を降下させるのです。

この血管拡張作用が、思わぬ“副作用”を生み出しました。血管が拡張することで毛細血管まで血行が良くなり、血液が頭皮にたくさんの栄養が運ばれ、それが毛母細胞のはたらきを活性化させ、発毛作用が認められたのです。そこから、薄毛の治療薬としても応用されるようになりました。

このようにミノキシジルは、フィナステリドやデュタステリドとは薄毛治療のアプローチが根本的に異なります。フィナステリドとデュタステリドが「薄毛を食い止める」という効果なのに対して、ミノキシジルはよりアグレッシブに「発毛を促進する」というものです。

また、ミノキシジルは成人男性にのみ治療に有用なフィナステリドとデュタステリドとは異なり、女性の薄毛治療にも使用されています。

「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017 年版」では、「 ミノキシジル外用の発毛効果に関して、高い水準の根拠があるので、男性型脱毛症に5%ミノキシジル、また女性型脱毛症に1%ミノキシジルを外用するよう強く勧める」と、記載されています。(※1)

(※1 出典元 日本皮膚科学会「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017 年版」

 

ミノキシジルの副作用とは

ミノキシジルは、高い発毛効果が期待できるお薬です。しかしその分、副作用のリスクも存在します。ここでは、ミノキシジルの副作用について説明しましょう。

ミノキシジルの副作用の原因は、実はまだ因果関係がよくわかっていないことも少なくありません。だからこそ、副作用には慎重な姿勢が必要となります。

<ミノキシジルの副作用>

・初期脱毛(休止期脱毛)

ミノキシジルを使用すると、一時的に脱毛が多くなる場合があります。これは正確には副作用ではなく、停滞していたヘアサイクルがミノキシジルの効果で正常に動き始めた証拠です。髪の成長が止まった休止期から、新しい毛が生えて育つ成長期に移行したことを示しています。「新しい髪が生える準備」だと思いましょう。

・皮膚トラブル

ミノキシジルの副作用として、もっとも多いとされる症状が皮膚トラブルです。頭皮の発疹やかゆみ、かぶれ、フケの増加などが主な症状です。これはミノキシジルによる「血行改善の影響」や「アレルギー反応」などと言われていますが、まだエビデンス(臨床結果を積み重ねて得た、科学的根拠)が定まっていません。いずれにしろ、かゆみがあると引っ掻いてしまいますし、それで炎症を起こしたら発毛の妨げにもなります。

・精神神経系のトラブル

「頭痛」「ぼんやりする」「気が遠くなる」「めまい」などの症状が現れることがあります。ミノキシジルは本来、血圧降下剤として開発されたものです。高血圧でない人が血圧降下剤を使うと、結果的には血圧の急激な変化や低血圧のような症状が起こる可能性があります。

・循環器系のトラブル

胸の痛みや、心拍が速くなるといった症状が現れることがあります。ミノキシジルは本来、血圧降下剤として開発されたものです。血管の拡張は心臓への負担が大きくなるリスクがあり、そこから循環器系のトラブルにつながる場合があります。

もともと心臓に持病がある人などは、ミノキシジルを使用する前に、医師に相談しましょう。

・代謝系のトラブル

「原因不明な体重増加」「顔や手足がむくむ」といった症状が現れることがあります。これは、ミノキシジルを使用すると腎臓に負担がかかり、利尿作用が弱くなることで、水が体内にたまり、むくんでしまうというものです。

・多毛症

ミノキシジルには血管の拡張作用がありますが、それは頭部だけではなく、全身におよびます。つまり、全身の毛母細胞が活性化されるので、頭部のほかにも全身が毛深くなる可能性があります。

 

ミノキシジルの内服薬(飲み薬)と外用薬(塗り薬)、それぞれの副作用は?

ミノキシジルには、内服薬(飲み薬)と、外用薬(塗り薬)の2種類があります。ミノキシジルの内服薬は、タブレット型をしていることから一般的には「ミノキシジルタブレット」と呼ばれています。一般的に、内服薬の方がミノキシジル成分を体内に直接吸収できる分、副作用のリスクも高くなります。また、ミノキシジル成分は頭部だけでなく、体の全体に回るため、全身に副作用のリスクがもたらされることになります。

タブレット型のミノキシジルは、日本では製造販売の許可は下りていません。なぜなら副作用のリスクが高く、医師の正しい診察をもとにしないと危険である、と判断されているからです。

専門の医師の診療で、ミノキシジルタブレットは処方されます。それは専門の医師が、患者の体質、薄毛の原因、薬の副作用リスクや期待される効果などを総合的に判断して処方するもので、安易に使うほど副作用リスクの低いお薬ではないのです。

ましてや「値段が安いし、専門の医師にかかるのは面倒だ」という理由で、ミノキシジルタブレットを通販サイトの個人輸入代行などで入手して服用する行為は、とても危険なのです。

 

タブレット型のミノキシジルは日本では製造が認可されていない
 

 

ミノキシジルは副作用の少ない外用薬(塗り薬)が安心!

ミノキシジルを安全に使用したい場合は、日本でも認可されているミノキシジル外用薬を使用した方が、安全と言えます。

ミノキシジル外用薬は「第一類医薬品」に分類されているため、医師の処方箋がなくても、薬剤師が常駐しているドラッグストア等で購入することができます。

ミノキシジル外用薬は、頭皮に直接ミノキシジル成分を塗布します。ミノキシジル成分の効果は頭皮に限定し、内服薬のように全身に回ることはありません。そのため副作用は、ミノキシジルタブレットに比べると少ないとされています。

 

ミノキシジルの効果が出る期間や、副作用が出る期間は?

ミノキシジル外用薬は用法用量を守り、正しい使い方を心がけることが大切です。また、発毛は一朝一夕で成果が出るものではありません、ヘアサイクルを考慮すると、少なくとも治療は4ヶ月以上続けることが前提となります。

飲み初めに初期脱毛(休止期脱毛)がみられた場合も、1~2ヶ月すると発毛も進んで、気にならなくなってくる人が多いようです。いずれにしても1日、1週間、1ヶ月程度では効果はまだはっきりしません。数ヶ月続けて効果を待つつもりで、気長に様子を見ましょう。

「早く薄毛をなおしたい」という気持ちで、限度を守らずに大量に使用しても、それで頭皮にトラブルが発生するケースもあるでしょう。そうなったら、発毛にはむしろ逆効果になってしまいます。

ミノキシジルの副作用は、初期脱毛(休止期脱毛)を除き、ミノキシジルの使用期間中はずっと起こりうるものです。また各人の体質はもちろん、その時々の体調など、状態は変化します。副作用リスクの少ない外用薬であっても、ミノキシジルの使用期間中は、副作用が出ていないか注意しましょう。

副作用が出た場合は直ちに使用を中止し、医師に相談しましょう。

 

まとめ

「ミノキシジルの副作用と期間について」いかがでしたでしょうか。

今回のミノキシジルの副作用と期間についての記事は以上です。

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