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ミノキシジル大学

公開日: 2018年5月23日

更新日: 2018年8月29日

ミノキシジルでかゆみが! その原因と対策は?

ミノキシジルでかゆみが! その原因と対策は?

国内で唯一、発毛効果が認められているミノキシジル外用薬。日本皮膚科学会のガイドラインでも、AGA治療として最も高い評価を受けています。しかし、いくつかの副作用も報告されていて、その1つが「かゆみ」です。ミノキシジルでかゆみが出るその原因と、かゆみが出た場合の正しい対応法について解説します。

ミノキシジルの副作用「かゆみ」の原因を知って正しく対応

ミノキシジル外用薬は国内で唯一、発毛効果が認められているミノキシジル外用薬。日本皮膚科学会のガイドラインでも、AGA治療として最も高い評価を受けています。一方、いくつかの副作用も報告されています。「かゆみ」はそのうちの1つ。ここでは、ミノキシジルでかゆみが出る原因を解説し、その正しい対応法を紹介します。

  • ミノキシジルについて
  • かゆみも含めたミノキシジルの副作用について
  • ミノキシジルでかゆみが出る原因
  • ミノキシジルでかゆみが出た場合の対応法

かゆみが出るってほんと?ミノキシジルって何?

国内で唯一「発毛剤」としての認可を受けている「ミノキシジル」。
日本皮膚科学会は「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版」でさまざまな治療法の推奨度を5段階で評価していますが、「ミノキシジル外用」は最も評価の高い「A:行うよう強く勧める」に分類しています。つまり、AGA(男性型脱毛症)の治療に、ミノキシジルを外用薬(塗り薬)として用いることを、強く勧めているのです。

しかし、このミノキシジルは、発毛剤・育毛剤として開発されたものではありませんでした。ミノキシジルには降圧効果があり、1979年に米国で高血圧治療薬(経口降圧剤)としての承認を受けました。一方、臨床試験でいくつかの副作用も確認されていましたが、そのなかに「多毛」がありました。つまりミノキシジルを長期間服用すると、頭髪や体毛が濃くなるというのです。

この発毛・育毛の薬効に注目して発毛剤の製品開発を行い、1988年に米国で外用薬(塗り薬)として承認を受けました。日本でも、1999年に一般用医薬品の承認を受けています。

ミノキシジルに副作用はあるの?本当にかゆみがでる?

医薬品や健康食品などを使用・摂取するときに気になるのは、やはり副作用。どんな薬でも、大小さまざまな副作用はあります。たとえば花粉症治療に使用される抗ヒスタミン剤で強い眠気を感じるとか、抗生剤で吐き気や下痢・便秘などの胃腸障害を伴うことがよくあります。

では、ミノキシジルにはどんな副作用があるのでしょうか。
外用薬(塗り薬)のミノキシジルには、むくみ、頭痛、頭皮の発疹・発赤、かゆみ・かぶれ・フケ、胸の痛みなどが報告されています。一方、内服薬(飲み薬)としてのミノキシジルには、血圧低下やめまい・ふらつき、手足のむくみ、吐き気、腹痛、体毛の増加、さらには重篤な心機能障害などが報告されています。

副作用には個人差があるのは当然ですが、ミノキシジルを内服した場合は少しリスクが大きいようで、そのため日本では降圧剤としても発毛剤としてもミノキシジルの内服は認められていません。また、米国でも降圧剤としては認可されていますが、発毛剤として内服薬を使用することは認可されていないのです。

たとえば抗がん剤などは副作用が多いことが知られています。しかし、「がん細胞の増殖を抑止する」というメリットと、抗がん剤によるデメリット(副作用)を天秤にかけた場合、メリットの方がはるかに大きいため副作用が現れることを覚悟で使用するわけです。
しかし、がんのような命に関わる疾患以外であれば、大きな副作用のある場合は慎重に使用するべきでしょう。その意味でも、発毛・育毛を目的にミノキシジルを内服することはおすすめできないのです。一方、外用薬としてのミノキシジルをAGAに使用することは、前述の通り日本皮膚科学会のお墨付きもあるので安心です。

ミノキシジルについては、こちらの『AGA治療薬「ミノキシジル」とは?』の記事にも詳しいことが書かれています。

ミノキシジルでかゆみが出る原因は?

さて、ミノキシジルを外用薬(塗り薬)として使用した場合の副作用に、「かゆみ」があります。ミノキシジルを塗ると、どうしてかゆくなってしまうのでしょうか。 その理由は、大きく分けて3つ考えられます。
まず1つは、血流増加によってかゆみが出る場合です。
ミノキシジルには血管を拡張する作用があります。前述したように、ミノキシジルは降圧剤として開発されたのですが、それはミノキシジルを内服することで血管が拡張され、その結果として血圧が下がるという仕組みです。

同様に、ミノキシジルを頭皮に塗った場合、その成分が皮膚から吸収されて頭皮付近の血管を拡張させます。この頭皮付近の血管、特に頭髪をつくる毛母細胞の血流改善が発毛を促進する理由の1つであるといわれています。しかし、血流がよくなったためにかゆみを感じることもあります。たとえば冬、体が冷え切っているときに温かいお風呂に入ると、なんだか全身がむずむずしたりかゆくなったりしますね。それと同じ現象です。

とくに抜け毛が気になりだした人や頭髪が薄くなり出した人の多くは、頭皮の血行が悪くなっている場合が少なくありません。そのためミノキシジルを塗ることで血行が改善すると、むずむずとかゆくなるのです。つまり、ミノキシジルを頭皮に塗ってかゆみを感じるのは、血流がよくなっていることの結果でもあるのです。

また、使用頻度や使用量をまちがっている場合もあります。
早く効果を出したいために、規定の使用量よりもたくさん塗ったり、使用頻度を増やすなど、間違った使用をする方がいるようです。しかし、「過ぎたるは及ばざるがごとし」。多ければ多いほどよく効くわけではありません。過剰摂取の副作用としてかゆみや発疹・発色などの副作用が現れることもあります。添付書類をもう一度取り出して、正しい使用量と使用頻度を確認してみましょう。

もう1つの理由が、アレルギーです。
ミノキシジル自体には、かゆみやアレルギーを誘発させる成分はないといわれています。しかし、ミノキシジル発毛剤にはミノキシジル成分だけでなく、溶剤としてグリセリンやアルコールなどが含まれています。こうした溶剤に過敏に反応するアレルギー症状の1つとして発疹や発赤、かゆみなどが表れる場合があるのです。

ミノキシジルでかゆみが出る原因は?

ミノキシジルでかゆみが出た場合どうすればいいのか?

ミノキシジルを塗布してかゆみが出た場合、どんな対策を取ればいいのでしょうか。
まずは、かゆみのある部分をすぐに洗いましょう。
ミノキシジルを塗布してかゆみの出る理由は、前述の通り、血流量増加によるものと、溶剤へのアレルギーによるもの、そして使用方法を間違っていた場合がありました。

使用量や使用頻度を間違っていた場合は、正しい使い方に修正すべきです。また、血流量増加によるかゆみであれば、しばらく使用を続けると治まる場合もあるようです。
しかし、アレルギーによる場合は使い続けることで症状が悪化する場合が少なくありません。したがって、原因がわからない場合には、まず、塗布したミノキシジルを洗い流して、それ以上かゆみが続かないように予防をすることが大切です。

そして、絶対にやってはいけないのは掻きむしること。掻くことによって皮膚が刺激され、さらにかゆみが増幅されます。場合によっては爪で頭皮が傷つけられ炎症を起こし、かさぶたができることもあります。こうなるとミノキシジルを洗い流してもかゆみは止まらず、かゆい→掻く→炎症悪化→かゆい、という負のスパイラルに陥ってしまいます。

どうしても我慢できない場合は、かゆみのある部分に冷たいタオルをあてるなどして、冷やすのも効果的です。逆に、ニット帽などチクチクした刺激のある帽子などはかゆみを誘発するので、使用を控えるようにしましょう。

ところで溶剤へのアレルギーがあるかどうかを調べたい場合、パッチテストを行うとよいでしょう。パッチテストとは、調べたい薬品などを皮膚に塗布して、皮膚の反応を調べる試験のことです。自宅で簡易的に行う場合は、ひじの裏側など柔らかい部分に、ミノキシジルを数滴、10円玉程度の範囲に塗ってようすを見ます。48時間程度放置しても赤くなったり、かゆみを感じるなどの変化がない場合は、アレルギーの可能性が低いといえます。もし、かゆみを感じたり赤くなったりした場合は、すぐにその部分を洗い流してください。

いずれにしろ、ミノキシジルを塗布してかゆみが出た場合は、早めに皮膚科を受診することをお勧めします。かゆみの治療はもちろんのこと、かゆみの原因を正しく知ることが大切です。

受診する場合は、使用したミノキシジル外用薬を持参し、どのような使用をしたのか状況を医師に正しく伝えることが大切です。パッチテストも、ほとんどの皮膚科で行っています。

ミノキシジルによるかゆみ対策で絶対にやってはいけないこと、それは自己判断。かゆみの原因は、自分では正しく判断できません。かゆみを我慢しながらミノキシジルを使用し続けると、炎症が悪化して、治療が困難になる場合もあります。
逆に、かゆみが出たからといってミノキシジルの使用を中断してしまうと、発毛効果がなくなります。必ずAGA専門クリニックや皮膚科を受診して、原因と対策を医師とともに考えていきましょう。

ミノキシジルを塗布してかゆみが出た場合は、早めに皮膚科を受診することをお勧めします。

まとめ

日本で唯一発毛効果が承認されている塗り薬・ミノキシジル、その正しい使用法とその効果について、ご理解いただけたでしょうか。そしてミノキシジルの副作用の1つである「かゆみ」について、その原因と対処法を知っていただけたでしょうか。

かゆみの原因は、自分では診断できません。かゆみが出た場合にはAGA専門クリニックや皮膚科を受診して、医師の指導を仰ぎましょう。

薬は正しく使ってこそ、正しい効果が得られるものです。焦らず、慌てず、ミノキシジルと末永くつきあっていきましょう。

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