フケに関するお悩み フケに関するお悩み

フケに関するお悩み

公開日:2018年3月12日

更新日:2019年2月1日

フケの防止と予防はシャンプーの見直しから フケに関する知識と対策

フケの防止と予防はシャンプーの見直しから フケに関する知識と対策

■フケに対する知識を深めて防止と予防をしよう

不潔な印象を与えてしまいがちなフケ。老若男女問わず日常生活を過ごす上で気になっている人も多いでしょう。

きちんと対策するためにも、フケに対する知識を深めることが大切です。ここではフケの種類別の原因とその防止・予防方法をご紹介します。

そもそもフケの正体とは?

頭皮や皮膚表面から剥がれ落ちた角質がフケです。頭皮や皮膚は常にターンオーバーをして新しい細胞を作るので、古い角質が剥がれ落ちます。ターンオーバーが正常であれば小さな古い角質から順番に剥がれ落ちていくので、フケが目立つことはありません。

ですが、ターンオーバーが乱れてしまうと古い角質と一緒に未熟な角質まで剥がれ落ちてしまい、目に見えるような大きなフケになるのです。

■あなたはどれ?フケの種類を見極めよう

フケには大きく分けて2つの種類があり、それぞれ特徴や発生する原因が違います。適切な対処をしてフケを予防するために、まずは原因をしっかり見極めましょう。

乾性フケ

頭皮が乾燥している人やアレルギーをもっている人は乾性フケの症状が出やすいです。乾性フケは細かく乾燥していて、触るとカサカサしているのが特徴です。

【乾性フケのチェックリスト】

  • フケがパラパラと細かい形状をしている
  • 肩にフケが落ちていることが多い
  • 頭皮を触っても皮脂が指に付着することはない
  • 頭皮が乾燥しやすい
  • 頭を触るとフケが舞いやすい

脂性フケ

乾性フケとは違い、皮脂の過剰分泌によって発生するのが脂性フケです。サイズが大きくベトベトしており、頭皮にへばりついているのが特徴です。

【脂性フケのチェックリスト】

  • フケがベタベタしている
  • 頭をかくと爪に隙間にフケが詰まっている
  • 頭皮が常に脂っぽい
  • フケが大きなかたまりとなって落ちることがある

■フケが発生する原因とは

頭皮

原因その1.間違った洗髪

1日に3回以上シャンプーしたり、ゴシゴシと力強くこすったりする洗髪方法はフケを増やす原因です。

過剰なシャンプーは頭皮を保護する皮脂を洗い流してしまい乾燥のもとになりますし、強くこすると頭皮が傷ついて細菌の繁殖や皮脂の過剰分泌につながります。

また、洗浄力が高すぎるシャンプーを使うのもフケが増える原因の一つです。洗浄力が高すぎるシャンプーは皮脂をごっそり洗い落とします。皮脂には頭皮を守るバリアの役割もあるので、乾燥を防ぐために過剰に分泌されるのです。

そして、皮脂の過剰分泌によって頭皮が荒れ、フケが増えてしまいます。

原因その2.紫外線

紫外線は頭皮の水分を奪い乾燥を招くため、夏場に全く対策をせずに外にいるとフケの大量発生につながります。

頭皮は皮脂によって守られていますが、紫外線を浴び続けると酸化してしまいます。酸化すると皮膚のバリア機能が著しく低下し、乾燥によって頭皮の環境が悪くなるのです。

出典:東京学芸大学「只今、紫外線警報発動中!!」H20年度ホケカンだより

原因その3.雑菌の繁殖

頭皮にはさまざまな常在菌が生息していますが、増えすぎるとフケを招きます。たとえば常在菌のひとつであるマラセチア菌は皮脂を刺激物に分解するため、その刺激によってフケが発生するのです。

頭皮が湿っている時間が長かったり、皮脂の量が多かったりすると常在菌が増殖します。また、枕カバーやタオル、帽子などふだんから頭皮に直接触れるものもこまめに洗わないと雑菌が繁殖します。

原因その4.生活習慣の乱れ

運動不足、睡眠不足、栄養不足などの生活習慣の乱れもフケの原因です。

運動不足

頭皮の健康を保つために必要な栄養素は血液によって運ばれます。運動不足で血行不良になると健康を保つために必要な栄養素が頭皮に届きづらくなるため、フケが生じます。

睡眠不足

睡眠中は頭皮のターンオーバー(表皮の新陳代謝)を促進する成長ホルモンが多く分泌されます。睡眠不足が続くと成長ホルモンが減少するため、ターンオーバーが乱れてフケが生じます。

栄養不足

栄養バランスが偏った食事はターンオーバーの乱れや皮脂バランスの乱れを招きます。

たとえば脂っこい物を多く食べている場合は皮脂の過剰分泌の原因になりますし、野菜をあまり食べずにビタミンが不足している場合は肌の乾燥の原因になります。

原因その5.ストレス

ストレスは心と身体にさまざまなトラブルを引き起こすことで知られていますが、実はフケの原因になることもあるのです。 ストレスを感じると交感神経が活発になることで血管の収縮が起こり、血行不良を招きます。

頭皮の血行が悪くなるとターンオーバーが乱れ、フケが増えてしまいます。さらに、ストレスは睡眠不足やホルモンバランスの乱れも引き起こします。どちらもフケの原因になるトラブルです。

フケの原因になるストレスについては下記の記事で詳しく解説しています。

原因その6.フケを引き起こす病気

フケ、かゆみ、ニオイなどの頭皮トラブルの原因は普段の生活習慣だけでなく、「頭皮湿疹」によって起きることもあります。

ここでは、頭皮トラブルの原因にもなる4つの症状についてご紹介します。

脂漏性皮膚炎

脂漏性皮膚炎は、皮脂が多く分泌される頭皮や顔を中心に発症する皮膚炎です。フケのような付着物が見られる湿疹や、薄いかさぶたがついたような紅班などが症状として現れます。また、かゆみには個人差があり、中には全くかゆみを感じないという方もいます。

脂漏性皮膚炎の原因は、皮膚の毛穴に存在するマラセチア菌(真菌)によって分解された皮脂成分です。加えて、マラセチア菌そのものに皮膚が反応し、症状が出ることもあります。

症状が出やすい人の多くが、唐辛子やわさびなどの刺激性の食べ物を好む傾向にあるといわれています。これらの刺激物は皮脂の過酸化を促進させると考えられており、同様にビタミンB2やB6の不足も症状を悪化させる原因となるため注意が必要です。

接触性皮膚炎

 

接触性皮膚炎は、簡単にいうと「皮膚のかぶれ」です。原因物質に接触することで誰でも発症する接触性皮膚炎と、アレルギーのある人だけに発症するアレルギー性接触皮膚炎があります。

接触性皮膚炎の原因物質は、油や洗剤、石鹸などの刺激が強いものです。接触すると、水疱・紅班・丘疹などの典型的な湿疹が見られます。一方アレルギー性接触皮膚炎は植物や金属、化粧品や薬剤などが原因で起きることが多く、皮膚が赤くなったり水疱ができたりする他、症状が深刻化するとただれたように腫れます。

なお、クリニックでの問診・視診で、アレルギーによる皮膚炎かどうかを診断できますが、場合によっては血液検査を行なうこともあります。アレルギーの原因に心あたりがある際は診断時に現物を持参し、担当医に相談しましょう。

乾癬

乾癬とは、盛り上がった紅斑の上に銀白色のかさぶたのようなものができる病気です。全身に発症しますが、とくに頭部や肘、膝、腰まわりなどに起こりやすく、ポロポロと剥がれ落ちます。また頭に発症した場合は、白いかさぶたのようなものがフケとなって落ちます。

乾癬を発症した人の約50%にかゆみの症状が出ており、入浴や香辛料の強い食事、アルコールなどによって身体が温まると、かゆみが発生することがあります。カロリーの取りすぎも症状の悪化を招くため、バランスの良い食事と規則正しい生活を心がけましょう。

頭部白癬(しらくも)

頭部白癬は、白癬菌が髪の毛に寄生することで生じる皮膚病です。楕円形に髪が抜け落ち、皮膚表面にフケのようなものが発生します。この他、頭皮が赤くなったり、かさぶたができたりといった症状が現れることもありますが、かゆみや痛みなどの自覚症状がないため円形脱毛症やフケ症と誤診されることも少なくありません。

頭部白癬の原因である白癬菌は感染力が強く、皮膚の接触によって人から人へと感染します。仮に頭部白癬の自覚がないまま過ごしてしまうと、周囲の人に病気が拡大していく恐れがあるため、上記の症状が見られる場合は医療機関を受診しましょう。

■フケ予防は日常生活が大事 防止のための対策方法

シャンプー

フケの種類や原因が分かったら、次は対策方法を解説します。病院やクリニックに行かずとも、日常生活を見直すだけでフケは予防できます。対策方法には、どのようなバリエーションがあるのでしょうか?

洗髪方法の見直し

先述にもあったように、フケは洗髪が原因によって起こるケースが多いです。そのため、まずは洗髪から見直すようにしてください。1日に何度もシャンプーする人は、その回数を減らすだけでも効果が分かるでしょう。問題は脂性フケの人の場合です。

洗髪が原因で脂性フケが発生する際は、洗髪がしっかり行なわれていないことが考えられます。洗髪の前はしっかりブラッシングをするようにしてください。

ブラッシングは髪の絡まりを取るだけではなく、大きなホコリやフケを落とす役割をします。シャンプーが頭皮に浸透しやすいコンディションを整えておくことで、洗髪の効果が高まるのです。

また、シャンプーをする前は、しっかり素洗いしましょう。頭皮を温め、毛穴を開かせておくことで細かい汚れも落とせるのです。

フケを増やさないためのシャンプーの方法を次の記事で具体的に説明しているので参考にしてください。

使用するシャンプーの見直し

フケの量が多い頭皮は敏感な状態です。そのような頭皮に洗浄力の強いシャンプーを使っていると、頭皮が乾燥しフケが悪化します。

ですので、フケが多い人は使用しているシャンプーの種類を見直しましょう。

シャンプーの種類は大きく3つに分類されます。それぞれの特徴と、フケが多い人が使用するのに向いているシャンプーをご説明します。

シャンプーの種類と特徴


  • アミノ酸系シャンプー

    頭皮に対する刺激が弱く、フケが多い人が使用するのに適しているシャンプーで、肌が弱い赤ちゃん用としても使用されています。

    3種類のシャンプーの中でもっとも高価ですが、それはアミノ酸系シャンプーで使用される界面活性剤の原料が高いことが理由です。

    メチルアラニン、メチルタウリン、ココイル、ベタイン、グルタミン酸、グリシン、サルコシンなどの成分が表記されているものがアミノ酸系シャンプーに該当します。

  • 高級アルコール系シャンプー

    石油を原料とした界面活性剤が用いられたシャンプーで、泡立ちがよく洗浄力に優れています。頭皮のベタつきが気になる人にはおすすめですが、フケが多く敏感な頭皮には向いていません。

    ラウリル硫酸ナトリウム、ラウレス硫酸ナトリウムなどの成分が表記されているものが高級アルコール系シャンプーに該当します。

    なお「高級」とは質が良く価格が高いという意味ではなく、化学的な構造において、炭素原子が6個以上あるものを高級アルコールと呼びます。実際の価格は、アミノ酸シャンプーに比べて非常に安価です。メチルアラニン、メチルタウリン、ココイル、ベタイン、グルタミン酸、グリシン、サルコシンなどの成分が表記されているものがアミノ酸系シャンプーに該当します。

  • 石鹸系シャンプー

    石鹸の特徴であるアルカリ性を応用したシャンプーです。皮脂は酸性であるため、アルカリ性の石鹸系シャンプーを用いることで酸性とアルカリ性を中和させ、皮脂を効率的に洗い流すことができます。

    高級アルコール系シャンプーと同様に洗浄力が強いため、皮脂の多い人には向いていますが、フケが多い人にはおすすめできません。アルカリ石けん素地という成分が表記されているものが石鹸系シャンプーに該当します。

このように、フケが多い人は洗浄力が強すぎないアミノ酸系シャンプーの使用が適しています。

フケ予防するためにも、高級アルコール系シャンプーや石鹸系シャンプーを使っている人は、アミノ酸系シャンプーへ切り替えることをおすすめします。


日常生活の見直し

紫外線対策の必要性

帽子をかぶったり、紫外線を防ぐ頭皮用のUVスプレーを塗布したりして紫外線対策をしましょう。他にも、日傘をさしたり日陰にいたりするのも有効です。

なお、日向に比べて日陰は約50%の紫外線を防ぐことが可能です。また、日向でもつばが7センチの帽子をかぶることで約60%の紫外線をカットできます。

出典:日本小児皮膚科学会「保育所・幼稚園での集団生活における紫外線対策について」

日用品を綺麗に保つ

頭皮に触れやすい日用品に「タオル」や「枕カバー」があります。これらのアイテムは雑菌が溜まりやすくなり、頭皮に悪影響を及ぼすリスクが高くなります。そのため、常に清潔に保つことを意識しましょう。

とくに、放置されがちな枕カバーは、1日に1回は洗濯するのが望ましいです。枕カバーは頭が直接触れるため、不潔な状態のまま使うと雑菌が繁殖しやすいです。よって、こまめに洗濯をして常に清潔な状態を保てばフケ発生の予防、防止につながります。

髪を濡らしたままにしない

これは男性に多く見られるのですが、洗髪後にしっかり髪を乾かさず寝ている人は要注目です。

髪を濡れたままにすると、フケの原因となるマラセチア菌が繁殖します。ふだん、タオルドライだけで済ましている人は、ドライヤーで乾かす習慣づけをしてください。

しかし、あまりドライヤーをかけすぎると、今度は乾燥を招くことになります。まずはタオルドライで余分な水分を吸い取ってからドライヤーで軽く乾かすようにすると、ドライヤーを当てる時間が減るため頭皮の乾燥を防げ、 フケ防止になります。

食生活を見直す

脂性フケの予防には食生活を見直すことが求められますが、具体的にどのような食品に気を付ければ良いのでしょうか。摂りすぎに気を付けたい食品は下記になります。

【コレステロール・糖分が高い食品】

  • 米、パン、麺類などの炭水化物
  • バナナ、マンゴーなどの糖度が高い果物
  • スナック菓子など

【動物性の脂肪を含んだ食品】

  • バター、マーガリン
  • マカダミアナッツ
  • 牛バラ肉
  • マヨネーズなど

上記の食品も、大切な栄養素を含んでいることに違いはありません。大切なのは、あくまでも食事のバランスです。このバランスを意識した食生活を心がけるだけでも、フケ防止には効果的です。

フケは脂質や糖分以外の栄養を過剰摂取しても発生する可能性があります。フケ予防のためにも、髪や頭皮に悪影響を及ぼす食べ物について知っておきましょう。

質の良い睡眠をとる

睡眠が不足すると代謝がうまくいかなくなるため、頭皮乾燥したり皮脂が過剰に分泌されたりします。もし、日中に激しい眠気を感じているのであれば、それは睡眠不足に陥っているということです。しっかりと睡眠をとり、フケを予防しましょう。

睡眠不足の解消は、睡眠時間よりも睡眠の質が重要です。質の良い睡眠とは何か、そしてどうすれば質の良い睡眠がとれるのか。その方法はこちらで紹介しています。

運動を定期的に行なう

運動不足では頭皮に血液を送るための筋肉が衰えて血行不良になるため、頭皮のターンオーバーの乱れを招き、フケが増えます。

フケの防止と予防を行なうためにも定期的に運動しましょう。なお、体を動かすと筋肉を鍛える他、ストレスの解消にもなります。

ジョギングやウォーキングなどの有酸素運動なら自分のペースでできる他、用意する道具も少ないのでお手軽に始められます。

有酸素運動についての詳しい話は以下の記事で紹介しています。

頭皮を保湿する

乾性フケを予防するためには、頭皮の保湿が必要です。頭皮の乾燥を防ぐと皮脂の過剰分泌も予防できるため、脂性フケの防止にもつながります。

頭皮の乾燥を予防するには、毎日化粧水やヘアローションを頭皮につけて潤いを保つのが基本です。

保湿についての詳しい話はこちらの記事でも行なっています。

頭皮マッサージを併せて行ないフケ防止の効果を高める

オイルを使った頭皮マッサージは頭皮の血行改善効果があるため、フケの防止にとても効果的です。ただし、脂性フケと乾性フケでは、ヘアオイルを使うタイミングが異なるので、それぞれ解説します。

なお、頭皮が傷つき炎症のある人がオイルを使ったマッサージを行なうと炎症が悪化するので、炎症が治まるまではやめておきましょう。

乾性フケの人は洗髪の後

乾性フケの原因は、頭皮の水分を保持するための皮脂が足りず、頭皮が乾燥することです。そこで、洗髪の後にオイルを頭皮に塗ることで、洗髪によって失われた皮脂の代わりに頭皮の水分を維持して、乾燥を予防することができます。

あまり多くのオイルを使うと、その後に分泌される皮脂で髪がべたつくので、使用するオイルの量はティースプーン1杯程度で充分です。

脂性フケの人は洗髪の前

脂性フケの原因は、皮脂の分泌量が多く、余計な皮脂を落としきれていないことです。そのため、洗髪の前にオイルを使用することで、オイルの皮脂と混ざり合う乳化作用によって、過剰に分泌された皮脂をきれいに洗い流すことができます。

使用するオイルの量は500円玉程度の大きさを目安にしてください。洗髪前にオイルと皮脂を乳化させることが目的なので、たっぷり使用してかまいません。

マッサージの方法については以下の記事で詳しくご紹介しています。

■フケの防止と予防は自身に適した方法で

フケは本来目に見えないほど細かなものです。しかし、頭皮が乾燥していたり皮脂が過剰に分泌されていたりした場合、目に見えるほど大きなものになります。

フケを予防するためにも正しいヘアケアを行ない、規則正しい生活を送るように心がけましょう。

また、セルフケアだけで対処できない場合は病院で診断を受けるのがおすすめです。

なお、フケは季節によっても増えやすくなります。詳しくは以下の記事でご紹介しているのでぜひご覧ください。

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