フケに関するお悩み フケに関するお悩み

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公開日:2018年9月14日

更新日:2018年10月23日

フケ・かゆみを解消する薬とは?治療薬の種類と予防のポイント

フケ・かゆみを解消する薬とは?治療薬の種類と予防のポイント

日差しが厳しい夏や空気が乾燥する冬は、いずれも頭皮トラブルが起こりやすい季節です。とくにフケやかゆみに悩まされる人が多くなります。

フケ・かゆみの解消に活用される薬の種類と、フケやかゆみの対処法をご紹介します。また、フケ・かゆみの主な原因や予防法も併せてご紹介します。

フケ・かゆみを治す薬は3種類

ひどいフケやかゆみを治すには、皮膚科で処方される医療用医薬品や、薬局・ドラッグストアで購入できる医薬品の使用が効果的です。フケ・かゆみを治す主な医薬品にはいくつか種類があります。それぞれの特徴を簡単にご説明しましょう。

ステロイド外用薬

ステロイド外用薬は、重症化したかゆみを和らげるために優先的に選ばれる外用薬です。短期間の使用で改善がみられるほど即効性があります。頭皮には液体のローションタイプが、顔や身体には軟膏タイプが適しています。

ステロイド外用薬は様々な病気の治療に幅広く使われます。ただし、作用が強い反面、扱い方を間違えると想定外の副作用を招くので注意が必要です。ステロイド外用薬には様々な種類がありますが、効き目が強い順に次のようなランクで分類されています。


ストロンゲスト:クロベタゾールプロピオン酸エステル、ジフロラゾン酢酸エステル

ベリーストロング:モメタゾンフランカルボン酸エステル、酪酸プロピオン酸ベタメタゾンなど

ストロング:デプロドンプロピオン酸エステル、プロピオン酸デキサメタゾンなど

ミディアム:吉草酸酢酸プレドニゾロン、トリアムシノロンアセトニドなど

ウィーク:プレドニゾロン


出典:日本皮膚科学会 「アトピー性皮膚炎診療ガイドライン2016年版


抗真菌外用薬

抗真菌薬外用薬は、フケやかゆみの原因となる雑菌を減らす医薬品です。軽度のフケやかゆみには、主に抗真菌薬が配合された外用薬や薬用シャンプーが使われます。ステロイド外用薬に比べると効き目が出るまでに時間がかかり、重度のフケ・かゆみに対しては効果が乏しい性質があります。

そのため抗真菌外用薬は、症状の再発を予防目的で使われることがほとんどです。脂漏性皮膚炎や乾癬(かんせん)などの皮膚トラブルを引き起こしている場合は、根本的な原因を解決するために抗真菌薬を長期的に使用することもあります。

非ステロイド性抗炎症外用薬

非ステロイド性抗炎症外用薬は、ステロイドを含まずに皮膚のかゆみや痛みを和らげる医薬品のことです。ステロイド外用薬に比べると、アレルギー性皮膚炎などの皮膚トラブルへの効果は低いとされていますが、軽度のフケやかゆみであれば、充分な効果を発揮します。
非ステロイド性抗炎症外用薬は様々な種類があること、またステロイド外用薬と違って使用上の制限が少ないことが特徴です。

フケ・かゆみを治す薬の注意点

フケやかゆみの症状に対処する薬はいくつかありますが、それぞれに注意点があります。

ステロイド外用薬…長期使用に不向き

ステロイド外用薬を長期間使用すると、塗った箇所にニキビができやすくなったり、細菌に感染しやすくなったりといった副作用が出る可能性があります。また、副作用が悪化すると皮膚が薄くなり、血管が透けて目立つこともあります。
いずれも一時的な症状で、ステロイド外用薬の使用をやめれば徐々に改善します。

体質や年齢によって個人差はありますが、最高ランクの「ストロンゲスト」に分類されるステロイド外用薬を頭皮に塗る場合は、2週間以内の使用が目安です。小さい子どもやお年寄りの場合は副作用が起きやすいため、分類が「ミディアム」以下のものを使うか、非ステロイド性抗炎症外用薬を使うのが適しています。

抗真菌外用薬…使い切る必要がある

抗真菌外用薬は、処方された量を使い切らなければいけない、という条件があります。抗真菌外用薬の使用を途中でやめると、フケやかゆみの症状がぶり返したり、薬の効き目が悪くなったりするためです。

医師から処方されるものや薬局やドラッグストアの医薬品は、症状の完治にかかる期間がきちんと考慮されています。もし途中で症状が良くなったとしても「もう大丈夫」と塗るのを止めず、処方された量を最後まで使い切りましょう。

原因によっては医薬品を組み合わせる

ステロイド外用薬はかゆみを和らげて、頭皮を掻きむしらないようにするための医薬品です。雑菌の繁殖によってフケやかゆみが引き起こされていた場合は、抗真菌外用薬を組み合わせて使います。なぜなら、ステロイド外用薬はあくまでかゆみを抑えるだけで、雑菌は繁殖を続けるため、フケやかゆみの原因を解決できないからです。

雑菌の繁殖による皮膚トラブルでは、ステロイド外用薬でかゆみを抑えつつ、抗真菌外用薬で原因を対処するのが一般的です。

非ステロイド性抗炎症外用薬…効き目が不充分な場合も

非ステロイド性抗炎症外用薬は頭皮のかゆみを抑えることで、掻きむしることによるフケの発生や皮膚の傷つきを防ぐ役割があります。ただし、原因が雑菌の繁殖の場合や、フケ・かゆみの症状が重度に悪化した場合は非ステロイド性抗炎症外用薬の効果だけでは不充分で、他の薬に切り替えることもあります。

医薬品の取り扱いには注意を!

フケやかゆみに効く医薬品は、薬局やドラッグストアでも「OCT医薬品」として取り扱われています。OCT医薬品とは、薬剤師から充分な説明を受ければ医師の診察なしに購入できる医薬品のことです。たとえばステロイド外用薬でも、ストロングからウィークまでのランクならOCT医薬品として薬局やドラッグストアで購入できます。

ただし種類によって身体への作用は大きく異なりますから、自己判断で医薬品を扱うのは危険です。薬局やドラッグストアで医薬品を求める際は、あらかじめ薬剤師に使用目的を伝えて相談しましょう。また、皮膚科を利用する場合も、医師の説明をよく聞き、指示通りに医薬品を使用してください。

フケ・かゆみは予防が肝心 頭皮の健康を守るには

鏡を見る女性

薬を使ってフケやかゆみの症状が落ち着いたら、今度は頭皮トラブルが再発しないよう、日頃の生活習慣を振り返りましょう。日頃から予防を意識すれば、頭皮トラブルは予防できます。

頭皮の炎症を防ぐ

フケやかゆみを引き起こす最終的な原因は頭皮の炎症です。炎症が起きると頭皮にかゆみが生じて、爪や指でしきりに掻きむしりたくなり、掻いたせいで頭皮の表面が傷つき、剥がれます。傷ついた皮膚は汚れや雑菌、洗剤などの刺激にとても弱く、それらによって再び炎症が起こってかゆみにつながる、という悪循環に陥ります。

頭皮が炎症を引き起こす原因にはいくつかありますが、まず薬剤の刺激が考えられます。たとえば髪を洗った時のシャンプーのすすぎ残しは誰にでも起こりえますし、カラーリングやパーマに使用する薬剤が頭皮に長く付着したときも強い刺激によって炎症が起こりやすくなります。シャンプー時は泡が残らないように念入りにすすぐこと、カラーリングやパーマに関しては極力控える、あるいは頻度を抑えることで炎症のリスクを減らしましょう。

また強い紫外線は肌と頭皮の炎症の原因です。夏はもちろんですが季節を問わず、日差しの強い日に屋外で長く過ごす場合は帽子やUVカットスプレーなどで充分に紫外線対策をしましょう。

雑菌の繁殖を抑える

頭皮には常に数種類の雑菌(常在菌)がいて、外部の細菌やウイルスから皮膚を守るバリア機能を手助けしています。ところが、一部の常在菌が極端に増えると、皮膚への刺激となり炎症を引き起こします。
常在菌が増える条件は大きく分けて次の3つがあります。

1.過剰な皮膚の油分(皮脂)

頭皮は皮脂を分泌する器官が他の皮膚と比べてかなり多いので、皮脂まみれになりやすい部位です。皮脂の分泌量は生まれつきの体質、性別や年齢といった要素に左右されますが、とくに脂分の多い食事の食べすぎは影響します。まずは身近なところで食生活の見直しから始めましょう。

2.汗の放置

人間の皮膚は常在菌の繁殖を抑えられる弱酸性の状態が理想的です。ところが、体温の上昇や緊張によってかいた汗がそのまま皮膚に残ると、酸性度がアルカリ性に傾き、アルカリ性を好む常在菌の繁殖を促します。

汗をかいたらこまめにタオルでこまめに拭き取る、シャワーを浴びて洗い流すといった汗対策をすればフケ、かゆみの予防につながります。

3.頭皮の自然乾燥

常在菌のほとんどは高い湿度を好みます。そのため、濡れた頭皮は常在菌が繁殖しやすい状態です。雨に濡れたりシャワーを浴びたりした後は、タオルで拭いたあとにドライヤーを使い、頭皮を充分に乾かしてください。

なお、正しいドライヤーの手順を知ると、頭皮の健康維持に大きく役立ちます。
ドライヤーを使った頭皮にやさしい乾かし方について、詳しく知りたい人は次の記事をご覧ください。

ドライヤーでできるスカルプ(頭皮)ケア 何が頭皮にいいの?

頭皮が乾燥しすぎるのを防ぐ

頭皮の炎症を抑えるには、頭皮の乾燥を防ぐことが肝心です。皮膚は適量の水分を含むことで本来の機能を発揮します。ところが、空気の乾燥や加齢の影響によって水分が不足すると、皮膚は刺激に弱く敏感な状態になります。敏感な皮膚は刺激によって炎症を引き起こしやすくなり、しつこいかゆみの原因になります。

かゆいからといって爪や指で頭皮を掻きむしると、頭皮が傷ついてますます刺激に弱くなる…という悪循環を作り出します。頭皮が乾燥しがちな人は、頭皮の乾燥状態が長引かないようにこまめにケアをしましょう。頭皮専用のローションでこまめに保湿すると効果的です。

日頃から頭皮が乾燥しないように気を遣うことで、健康な頭皮を保つことができ、炎症を引き起こすリスクを減らせます。

頭皮を乾燥から守るのに優れた専用のケア用品について詳しく知りたい人は次の記事をご覧ください。

頭皮を乾燥から守ってくれる頭皮用化粧水のメリット

薬はフケ・かゆみの改善だけ!治ったら原因から予防を

女性の後ろ姿

あまりにもしつこいフケやかゆみに悩まされている場合は、ステロイド外用薬、抗真菌外用薬や非ステロイド性抗炎症外用薬を正しく使用して症状を改善しましょう。

ただし、フケ・かゆみを治す薬にはそれぞれ注意点があります。ステロイド外用薬は長く使用できなかったり、抗真菌外用薬は途中で使用中止できなかったり、そして非ステロイド性抗炎症外用薬では効き目が不充分な場合があります。フケやかゆみを治すために専用の医薬品を使う場合、それぞれの薬がもつ性質や注意点を充分に理解しましょう。

また、症状が落ち着いたら症状が再発しないように予防を徹底することも大切です。薬はフケやかゆみの症状を抑えられますが、頭皮トラブルを原因から治すものではありません。フケ、かゆみのもとである頭皮の炎症を予防するには薬剤の刺激を減らすこと、雑菌の繁殖や頭皮の乾きすぎを避けることを常日頃から意識しましょう。
難しそうに聞こえるかもしれませんが、適切なシャンプーやヘアケアをとっていれば頭皮は健康な状態を保てます。

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