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公開日:2018年3月12日

更新日:2018年9月6日

笑顔の男性

アデノシンは薄毛(ハゲ)に効果なし?その育毛効果と役立てる工夫

アデノシンはどのような成分?

アデノシンとは人の体内にある成分です。糖質やタンパク質といった成分と同様に、人が生命活動をする上で欠かせないもので、主なはたらきは体内のエネルギーを巡らしたり、合成したりすることです。その重要性から、エネルギーの貨幣とも表現されています。そのため、髪の成長をスムーズに行なうためにアデノシンの存在は欠かせません。

頭皮や髪に与える効果

アデノシンは体内で発毛因子(FGF-7)を作ります。発毛因子は髪の成長をコントロールする毛母細胞を活発にするので、アデノシンを増やせば髪の成長を促すことができます。

一方でアデノシンには発毛因子の生成以外にも、抗炎症作用・血行促進といった効果があります。そのため、髪の成長に適した環境を整えることが期待できます。

ではアデノシンを活用した育毛が向いている人には、どういった特徴があるのでしょうか。

アデノシンが向いている人

鏡を見る男性

抜け毛が増えた人

抜け毛の増加は、毛母細胞が弱ることが原因です。毛母細胞が弱ると髪の成長期間は短くなり、細くて薄い髪しか育たなくなってしまうからです。アデノシンが作り出す発毛因子は、ヘアサイクルを正常にして健康な状態へ髪が育つようにするので、抜け毛を改善することができます。

髪からハリやコシが失われた人

髪のハリとコシが失われるのは、頭皮環境が乱れているのが原因であると考えられます。アデノシンは発毛因子を作り出す他にも、頭皮の抗炎症作用・血行促進といった頭皮環境の改善にも役立ちます。これらの作用が健康な髪の成長を手助けするので、髪からハリやコシが失われた場合には、アデノシンを使った育毛が有効です。

次はアデノシンによる育毛が、AGAが原因の薄毛には効果が薄い理由について紹介します。

男性ホルモンが原因の薄毛には不向き!

薄毛の原因はさまざまですが、なかでも男性ホルモン(テストステロン)の一連の作用によって引き起こされるAGA(男性型脱毛症)は他の脱毛症とは違います。
男性ホルモン(テストステロン)が5αリダクターゼによってDHT(ジヒドロテストステロン)に変質して、アンドロゲン受容体と結合することで脱毛因子・TGF-βが作り出されます。この脱毛因子はヘアサイクルを狂わせ、髪の育つ期間をどんどん短くします。そうすると髪が育ちきる前に抜け落ちてしまい、生えている髪はどんどん元気のないものばかりになってしまいます。これがAGAによる薄毛の原因です。

この場合、脱毛因子によるヘアサイクルの乱れが根本的な原因なので、アデノシンで発毛因子を増やすだけでは薄毛を解消できません。AGAが薄毛の原因だった場合は、脱毛因子の発生を抑えるアプローチが必要になります。
そして、脱毛因子の発生を抑えるのがフィナステリドです。フィナステリドは5αリダクターゼのはたらきを阻害し、脱毛因子が作られるのを防ぎます。

男性型脱毛症診療ガイドラインでのアデノシンの評価

アデノシンだけでAGAが改善できないのは男性型脱毛症診療ガイドラインでも確認できます。日本皮膚科学会が作成した男性型脱毛症診療ガイドラインではアデノシンの評価が2010年版と2017年版では変わっています。2010年版は推奨度がC1でしたが、2017年版では評価が1段階上のBに上がっており、男性型脱毛症に対するその有用性が認められているのです。推奨度A~C1までの推奨度決定基準は次のように定められています。

推奨度A:行なうよう強く勧められる
推奨度B:行なうよう勧められる
推奨度C1:行なうことを考慮してもよいが、充分な根拠がない
出典:日本皮膚科学会 『男性型脱毛症診療ガイドライン(2010 年版)
出典:日本皮膚科学会 『男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン (2017 年版)

2010年版では充分な根拠がないとされていたアデノシンですが、2017年版では「行なうよう勧められる」成分として評価されたのです。一方でフィナステリドの推奨度がAと評価されていることも見逃せません。つまり、AGA(男性型脱毛症)の治療により適しているのは、アデノシンではなく、ミノキシジルとフィナステリドであると言えます。

次は、AGA(男性型脱毛症)が起こるメカニズムから、アデノシンとフィナステリドのどちらが適しているのか見てみましょう。続いて、カフェインがアデノシンの作用を邪魔する理由について説明します。

アデノシンはカフェインとの相性が悪い

コーヒー

そもそもカフェインとはどんなもの?

カフェインとは植物中に存在する成分のひとつで、たばこでおなじみのニコチンの仲間です。生物の身体に覚醒・利尿・強心といったさまざまな作用もたらすことが特徴で、なかでもコーヒーや緑茶、紅茶、ココア、コーラといった飲み物に多く含まれています。

カフェインがアデノシンを邪魔する理由

カフェインはアデノシンのかわりに、アデノシン受容体と結びつくことができます。このはたらきはアデノシンが受容体と結合して、発毛因子をつくるはたらきまで邪魔してしまいます。そうすると体内の発毛因子が不足してしまい、充分に髪の成長させることができません。そのため育毛のことを考えるなら、アデノシンのはたらきを邪魔するカフェインを摂ることはおすすめできません。
コーヒーや紅茶などカフェインが入ったものが好きで、育毛をしたい人はカフェインレスのもので代用することをおすすめします。

では、体内のアデノシンを増やすために積極的に摂取したい食べ物を紹介します。

アデノシンを増やす食べ物とは

アデノシンを増やす調味料・お酢

血圧を下げる健康面でも定評のある調味料のお酢ですが、お酢に含まれる酢酸は体内に摂取されると細胞間でアデノシンに変化します。食事に取り入れるのも簡単なうえ、1日に必要なお酢の必要量はスプーン1杯程度なので、体内のアデノシンを増やしたい人にはおすすめです。

アデノシンを含む飲み物・日本酒

日本酒の酒麹にはアデノシンが多く含まれています。日本酒を飲むことで体内のアデノシンを補給することができます。またお酒を飲むのが苦手な人も、料理酒の代用品として食事に取り入れるのもいいかもしれません。

一方、アルコールの飲み過ぎは肝臓に負担をかけてしまい、健康面でも育毛面でもマイナスになってしまいます。日本酒(アルコール度数:15度相当)は、1日に1合以内(180ml)を心がけましょう。
普段の食事や飲み物に一工夫することで、身体のアデノシンを増やすことができます。

アデノシンは育毛に役立つ効果がある

アデノシンは私たちの身体の中にあり、髪の成長をコントロールするのに欠かせない物質です。そこでアデノシンをうまく活用すれば育毛に役立てることができます。

ただしアデノシンのはたらきを邪魔しないためには、カフェインを摂りすぎないようにしなければいけません。また、お酢や日本酒などを普段の食事に取り入れることでアデノシンのはたらきを促すことができます。アデノシンをうまく活用してスムーズな育毛ができるように工夫していきましょう。

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