ヘアケア・育毛
公開日:2018年5月24日
更新日:2019年2月5日

切れ毛はシャンプー、トリートメントで治らない!?残る改善法とは
切れ毛は髪の深刻なダメージのサインです。原因と、改善のための対策法を紹介します。
「髪をかきあげると髪が切れてしまう」、こんな経験がある人は要注意です。切れ毛は髪が深刻なダメージを受けているサインであり、放置しているとさらに増え続けます。
切れ毛の原因や、切れ毛を改善するための対策方法について検証しました。
シャンプーで切れ毛を修復することはできませんが、切れ毛の予防や髪の毛の保護は可能です。切れ毛の原因となるキューティクルの破壊や外的ダメージを防ぐことで、切れ毛を未然に防げるのです。
切れ毛のしくみを知ろう
切れ毛は、髪が傷んで弱くなっているところに力が加わり、切れることで発生します。 傷んだ髪は内部のタンパク質が液体のように外に流出しやすくなっており、部分的にスカスカな状態です。中身がない部分はストローのように強度がなくなって、ちょっとしたきっかけで切れやすくなります。 こうしたダメージは、シャンプーやコンディショナーで修復することはできません。髪は根元の部分には新しいものができて伸びているわけですが、そこから先はもう成長しない、いわば「すでに死んでいる細胞」が重なってできています。受けたダメージを修復することはできないのです。 爪も先の部分はすでに死んだ細胞です。爪の先が割れたり欠けたりすると、治ることはありませんよね。髪の毛もこれと同じ状態です。 さて、髪が傷んで切れやすくなることで切れ毛発生リスクが高い状態になるわけですが、その「傷みの原因」となるのは何でしょうか。切れ毛の主な原因は3つ!
切れやすい状態になるほど髪にダメージを与える要因としては以下が考えられます。紫外線を浴びる
日光を浴びると紫外線によって髪のキューティクルが破壊されます。キューティクルは髪の表面を覆って外の刺激から保護し、髪の内側の成分をとじこめる役割をもっているため、これが破壊されることは実質切れ毛に直結します。ヘアアイロンやドライヤーの使いすぎ
ヘアアイロンは高温の部分で髪をはさみ、髪をまっすぐにしたりクセをつけたりとスタイリングに活用します。ですが髪はもともと熱に弱いものであり、だいたい180度もの高熱を帯びるヘアアイロンで10秒もキープしていると、髪は変質します。変質した髪は細くなってすぐに傷みます。 ドライヤーはヘアアイロンよりは低温ではあるものの、吹き出し口付近の風は100度を超えています。近くであてたり、長時間あてたりするとやはり髪の変質につながります。誤ったコーム、ブラシの使い方
ヘアセットの際、逆毛を立てようと何度もコーム(櫛)を動かすと髪のキューティクルが剥がれる原因になります。キューティクルはウロコ状に髪の表面を覆っているのですが、根元から毛先へと一定の向きになっているため、逆立てる動きにはとくに弱いのです。また向きが同一であっても、摩擦が重なるとダメージを受けます。 逆毛を立てる人、コームを使う人だけでなくブラシにもいえる問題ですが、髪が絡まり引っかかる部分を無理に梳いたり引っ張ったりするのも切れ毛の直接的原因になります。切れ毛を防ぐ3つの方法
まずは切れ毛になりやすい、髪が傷んだ状態を避けるよう心がけましょう。紫外線対策をする
日差しの下に出るときは、帽子や日傘などで紫外線対策をしましょう。髪用の日焼け止めスプレーや日焼け止めトリートメントなどのUVカット効果がある化粧品を使うのも効果的です。また外出から帰宅したら、その日のうちにトリートメントでダメージを補修しましょう。 夏よりはずっと控えめですが、秋から春のあいだも紫外線は降り注いでいます。晴れた日に一日外出する、スポーツをするといった機会には夏同様に紫外線対策を行なうべきです。ヘアアイロンやドライヤーは短時間使用に
ヘアアイロンは温度調節可能なものがあります。温度を下げて、短時間で手早く済ませましょう。180度のヘアアイロンなら1か所にかけられる時間は2~3秒が目安です。また仕上がりが思った通りいかなくても深追いしないことも大事です。可能ならばヘアアイロンの使用機会を減らすのが理想的です。 ドライヤーで髪を乾かす際は15~20センチメートルほど離し、1か所に長時間あてずに全体を乾かします。温度調節設定できるドライヤーならば温度を落としましょう。また最後に冷風をあてると髪の熱をとれますし、高温で開く性質のあるキューティクルを引き締められます。コームは一定方向に動かす
コームで逆毛を立てるときは、一気に全体的にではなく、髪をいくつかのブロックに分けてから行ないます。 髪の毛の束を少量ずつ手にとって、垂直に立てるように伸ばしてから、ゆっくりとコームを髪の根元に向かって滑らせると、髪に与えるダメージを減らしながら逆毛を立てられます。 コームを上下に擦るように動かす、色々な方向に引っ張るといった使い方は髪を傷めます。毛先から根元へ、の一方向だけに動かしましょう。切れ毛から髪を守るシャンプーも

切れ毛はシャンプーで予防する
傷んでダメージに弱くなった髪の毛は、髪型をいじる程度のささいな刺激によって切れ毛を発生します。- 紫外線
- ヘアアイロンやドライヤーの高温
- コームやブラシの摩擦や負担
